無料ブログはココログ

amazon

  • PCソフト
  • DVDベストセラー
  • ベストセラー
  • ウィジェット

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »

2012年5月

2012年5月30日 (水)

「スカイツリーものがたり」漫画サンデーに掲載されます。

漫画サンデーが来週号から隔週化します。

漫画界の老舗、53年目のレボリューションだそうです。
この号には別冊付録として手塚治虫先生のミニコミックス、
「レボリューション」が付きます。

その新装刊号(6月5日火曜日発売)に自分の漫画が読みきりで載ります。

手塚治虫先生と同じ雑誌に載るチャンスでしたが、
微妙に外しているような気がします。

それはともかく、
「新装刊からスタートするマンサン名物企画」の
第1回が「スカイツリー&東京下町」特集!!でして、
その記念すべき1回目、斥候というか、露払いというか、
自分が描かせていただけることになりました。

こういう企画物は初めての経験なのですが、
モノがスカイツリーということなので、
素直に直球勝負をさせていただきました。
スカイツリーが夜な夜なかわいい女の子になって
下町のお転婆娘と冒険を繰り広げたりはしません。
そういうのも描きたかったけど。
ある意味、鋼鉄萌え漫画ってことで。(重機は男のロマンです。)
執筆の合間合間にこのブログの更新をしてましたので、
なんかいろいろ見えてくるものもあるかもしれません。
それを含めて、どうぞお手に取ってご覧いただけますよう、
よろしくお願いします。

http://man-sun.jp/

とりあえず、何か写真を貼ろうと思って
ハードディスクをさらう。

P1030610_2

名古屋はすごいですね。このやけくそなところを自分も見習いたい。

(2010年の写真なので今でも食べれるのか不明。)

2012年5月27日 (日)

Doppelganger

P1030126

人間には、その人に瓜二つの他人が何人か存在しているという。

「名古屋駅でかわすみ君を見かけた。」
学生時代に知人からそう言われることが度々あった。
けれどその見かけたという時間に自分は駅にはいなかったはずなので、
自分にそっくりな他人があの界隈に存在したことになる。

いわゆる「ドッペルゲンガー」というやつである。

第三者がある人物とそっくりな人間を目撃する現象をドイツ語でこう呼ぶ。
たかが他人の空似に御大層な名前を付けたものだと思うが、
この現象に日本語の訳語はたぶん存在していない。

シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」にドッペルゲンガーという曲があるが、
この日本語のタイトルは「影法師」とされることが多い。
しかし、この訳ではドッペルゲンガーの不気味さを表現しきれていない、ということで、
そのまま「ドッペルゲンガー」と呼ばれることも多い。
歌詞はハイネによるもので、

ーー恋人の立ち去った家を夜中に訪れたところ、家の前で嘆いている男の黒い影が見える。
  月の光が射し込んで、男の顔が浮かび上がると、それは自分の顔であった。
  ドッペルゲンガーよ、なぜ自分の恋の苦悩を真似るのか……

ご存知の方も多いと思うが、
自分で自分のドッペルゲンガーを見るのは死の予兆だといわれている。
シューベルトのこの歌曲もピアノの重い和音が不気味に響く悲しげな曲で、
作曲家がこの後死んでいることを考えると、なかなかに恐ろしい。
(先日亡くなったフィッシャー・ディースカウのCDで聴いてます)

実際、暗殺されたリンカーン大統領や作家の芥川龍之介などは、
亡くなる前にこのドッペルゲンガーを見ていると言われる。
ネット上からの引用ですが、

  芥川はある座談会で、ドッペルゲンガーの経験があるかとの問いに対して、「あります。 私は二重人格は一度は帝劇に、一度は銀座に現れました」と答え、錯覚か人違いではな いかとの問いに対しては、「そういって了えば一番解決がつき易いですがね、なかなか そう言い切れない事があるのです」といっている。

                 河合隼雄著「コンプレックス (岩波新書)」(P51)

さて、そんなドッペルゲンガー現象であるが、
自分の場合は後日談がある。

何年か前のはなし、友達と飲もうということになって大宮駅で待ち合わせをした。
例の「まめの木」の下のあたりである。
夕刻なので駅は人でごった返し、まめの木のあたりも若い人が何人も立って
携帯をいじっていた。
自分は少し早めに来て、友人たちを待っていたのだが、
待ち合わせの時間直前になって友人の一人から携帯に連絡が入った。

「かわすみ君、ひょっとして痩せた?」

いや、痩せてないし、と思って話を聞くと、
今目の前に「かわすみ君」そっくりなのがいる、という。
しばらく会っていなかったので、本人かどうかわからないから携帯を入れてみたとのこと。

ドッペルゲンガーの出現である。
しかも自分はすぐ近くにいて、その場に駆けつけることができる。
(うわ、俺、死んじゃう!)
不気味な感覚に戸惑いを覚えつつも、待てよ、と思う。

なんでドッペルゲンガーが痩せてるんだ?

そいつは明らかな「他人の空似」だろうと考えて、友人と合流し、
「ドッペルゲンガー」呼ばわりされている人物を確認する。

そこには少しばかり昔の自分と似た感じの青年が立っていた。
たしかに、雰囲気は近いものがあるが、本人である自分に言わせれば、

全然似てない!

と怒鳴りたくなるくらい、別人だった。
ひょっとして友人は冗談でやっているのかなとも勘ぐったが、
その後の飲み会での会話でも
「本当にそっくりだった」
と話しているので、たぶん、マジにそう思っているのであろう。

かくて自分は現在まで死ぬこともなく生き延びているのだけど、
芥川龍之介のような鬼才然とした風貌ならともかく、
自分のような普通レベルの人間のドッペルゲンガーなんて、
そこらじゅう掃いて捨てるほど歩き回ってるんだろうなと
考えるようになった。
たぶん、いつか本物のドッペルゲンガーに遭遇したとしても、
自分はそれと気づかずすれ違うだけであろう。
ドッペルゲンガーに遭遇できるのは
選ばれた強烈な個性を持った人間にのみ許される特権なんじゃないだろうか。


2012年5月26日 (土)

東京スカイツリー その5

4月に行われた東京スカイツリーの内覧会の写真を載せ続ける企画、
その5回目です。

今回はいよいよ天望回廊です。
「展望」ではなく、「天望」です。
スカイツリー独自の言い回しだと思われます。
一年半前に買ったスカイツリーのガイドブックでは
まだ「第1展望台」「第2展望台」となっているので、割と最近決まったのかもしれません。

P1040356

下の大きいお椀が「天望デッキ」で
上の小さいお椀が「天望回廊」です。
さらに地デジ用アンテナであるゲイン塔、制振システムであるTMDと続きます。
見上げるアングルなのでわかりづらいですが、
二つの展望台は100メートルくらい高さが違います。

この二つの展望台をつないでいるのが天望シャトルというエレベーターで、
上がガラスになっていて、鉄骨の中を登っていく様を堪能できます。

P1040221

この天望シャトル、
通常のエレベーターの40倍の力があって、かなり高速なのですが、
図書館並みの静穏なので、その凄さがいまいちわかりづらい。
そのため
「めちゃくちゃ早いねんで」と
一般の方にも理解してもらうために上部に窓をつけたと思われます。

だからここではその「速さ」をじっくりと堪能しましょう。
自分のように「地下鉄みたいだな」と素朴な感想を抱いてはいけない。

P1040233

天望回廊のチューブ部分です。
この床の下には何もありません。
450メートルの空間ががらーんと広がっています。

P1040238

自分が子供の頃だったら泣いてました。

たぶんこの先バンジージャンプもスカイダイビングもする予定はありませんが、
勧められたら安請け合いしちゃいそうなので、この風景を目に焼き付けておきます。

絶対無理。

P1040239_2

なんか空飛んでるし。

これはスカイツリーから北東の方角を見た写真です。
東急伊勢崎線と京成押上線が合流しています。
あと、でっかいマンション。
高さ140メートルだそうです。
東京タワーの大展望台があの少し上くらいになるので、
そう考えるとスカイツリーの高さがより実感できます。

P1040240

北側です。

さて、自分は実際にスカイツリーに登って初めて理解したのですが、
天望回廊はひたすら坂道を登るチューブの部分と、
そこから本体に入って普通の展望台として楽しめる部分の二つからなっています。
チューブのところが怖いという方にはこちらの展望台への直通エレベーターもあるそうです。

P1040248

チューブの部分に比べればおとなしい感じですが、
風景は充分に堪能できます。

P1040256

左端に平成中村座が見えます。……見切れてますけど。

さて、東京タワーとスカイツリーを比較する企画でしたが、いかがだったでしょうか。
自分のつたない写真ではありますが、

全然違う展望台じゃん。

というのは伝えられたのではないかと思います。
スカイツリーは現在世界最高の電波塔であり、
その展望台からの眺めは格別のものがありますが、
まだ景色としては完成されていません。
この先何十年もかけて「見られる」ことを意識することで
街の景観がどんどん熟成していくような気がします。
一方、東京タワーの景色は、半世紀の時間をかけて完成した名画だと思います。
新しいビルほど、東京タワーに見られることを意識してデザインがされるのですから、
その一つ一つが作品になっているわけです。
これは今現在のスカイツリーにはちょっと見られないアドバンテージです。

スカイツリーの景色の方は東京の雄大なパノラマを楽しむことにポイントがあると思います。
実際、隅田川をぼーっと眺めているとなんとなく癒されますし、
内覧会でなければもう少しぼーっとしていたはずです。

展望台は登ってボーっとする場所なのです。たぶん。

番外編へ

2012年5月24日 (木)

東京スカイツリー その4

とうとう、東京スカイツリーが開業しました。

当日、5月22日はあいにくの空模様で、上空は風が吹きまくり、
天望デッキから天望回廊へのエレベーターが停止してしまうアクシデントがありました。
これについてはいろいろ考えることがあって、
初日だからしょうがないだろうとか、天候が悪かったんだから仕方ないとか、
今後改善していけばいい話だろうとか、とにかく、
自分が編集者に言ったら「甘いよ」と切り捨てにされる言い訳が
どうしても頭に登ってしまう。自分もまだまだ青い青い。

もし、ベストを尽くした上でのトラブルなら、
改善の上、さらなる安全を追及してもらいたいですし、
どこか心に隙があってのミスだとしたら、
対策を万全にしていただきたいなと思います。
実績だけで評価されるのが世の中です。
自分が言うと、皮相なギャグにしかならないのだけど、
本当に、世の中は失敗については辛辣で厳しい。

(追記:強風による予防措置だったそうです。それでも当日のお客さんは不運だった。)

さて、4月に行われたプレス向け内覧会を紹介するこの記事なのですが、
今回は天望デッキからの風景その2です。

P1040196_2

スカイツリーから南側を望みます。、両国、お台場方面ですね。

まず、画面の左側に流れているのが隅田川。

手前に見える橋は蔵前橋。
その橋から左側が墨田区の本所横網になります。
このあたりには江戸時代に幕府の米蔵があったそうで、
天領から集められた米がここに蓄えられていました。
蔵の前だから「蔵前橋」です。
この画面の右から左まで蔵前橋通りが走り、
さらに遠く江戸川の手前で千葉街道に達します。(もちろん、見えない)
昔、江戸川区の小岩に住んでいたころ、
ここをトコトコ歩いて両国から神田方面を散策していました。

そんな散策中にいきなり変な建物が現れてびっくりしたことがあります。
空一面に巨大な白い「下駄」が浮かんでいたのです。
なんじゃこりゃ、宗教関係の施設か?と思ったのですが、
それが開業前の「江戸東京博物館」でした。

300pxedotokyo_museum

(以下、建物はウイキペディア画像)

茶色いホテルのl向こう側にある白い変な建物です。

このホテルは自分が見たときにはまだ存在しなかったので、
もうあの景色は見られないのでしょうね。

この「第一ホテル両国」は宿泊しながらスカイツリーが見られる絶景ポイントの一つ
だそうです。

その隣にドコモのビルがあって、その下に緑の屋根の両国国技館が見えます。

300pxryogoku_great_sumo_hall

日本の国技、大相撲の殿堂です。
どうでもいい話ですが、
あのあたりに「横網」という地名があって、自分は最近までずっと
「横綱」だと信じていました。「よこづな」ではなく、「よこあみ」です。
まぎらわしい。

国技館の近くには忠臣蔵で有名な吉良上野介の屋敷跡があったはずです。
部分的にですがそれっぽい壁の敷地が残っています。
そのせいか、両国橋から蔵前橋にかけての隅田川の堤防は蔵っぽい装飾がされています。
海鼠塀とかいうやつ。忠臣蔵とひっかけたのかな。

それと、この内覧会でははっきり見えなかったのですが、
両国国技館の上のあたりに東京タワーが見えるそうです。
一緒に見学していた編集の方は「見えた!」
と言っておりました。
確かに針のようなものは確認できるのですが。

さらに隅田川を下っていきますと、
新大橋(見えない)
清洲橋(山が二つ)
永代橋、(見事なアーチ型)
と続いて、月島の方に抜けます。
あの「もんじゃ焼き」で名高い月島です。

P1040195

あの島の果てに晴海ふ頭があって、その向こうにレインボーブリッジがあるはずなんだけど、
かすみだらけでよくわかりません。たぶん、見えるはずです。

晴海と言えばコミケ。大昔はそうでした。
デビュー前にアシスタント先の先生のお手伝いで晴海まで行って、
帰りにもんじゃ焼きをごちそうになったのを覚えています。
ウケをねらってフルーツもんじゃを頼んで撃沈。

その島の左の方がお台場になります。
ビッグサイトは蒸し暑かった。

P1040187

さらに目を左に転じ、スカイツリーの東南の方角です。

右の目につくビルのあたりが錦糸町。
夜の街、大人の街、錦糸町です。

この写真では確認が難しいかもしれませんが、
右端中央から左の上にかけて総武線が走っています。
そして、右の端が錦糸町駅です。

昔、錦糸町でバイトしていたことがあって、
そのころこの駅を利用していました。
当時の自分はビッグコミックを買っていまして、
その週発売のゴルゴ13でデューク東郷が錦糸町駅で乗り換えをしたのが
めちゃくちゃうれしかったのを覚えています。
架空の人物ですけどね。

手前の大きなビル二つ(オリナスタワーだそうです。)の下にわずかに見える緑地が
錦糸公園。
結構広い公園だと思っていたのに、なんか小さいです。
実際は噴水もあったはずだし、端から端まで歩くと
結構な運動になったはずです。
その奥の緑地は「猿江恩賜公園」です。
スカイツリーに登った時はこっちを錦糸公園と勘違いしました。

P1040187_2

上の写真の左隅を拡大。
緑地が2つ見えますが、右が有名な亀戸天神、左は光明寺です。
こちらも紛らわしいです。自分が無知なだけですが。

300px_

亀戸天神は歴史のある天神様で、藤の花が見事なことで有名です。
そうは言っても、どうせ大したことないだろうと思っていたのですが、
実際に行ってみたら本当に見渡す限り藤棚で、藤色の花がどこまでも
続いて壮観でした。見ごろは4月末から5月初旬まで。

奥に見えているのは荒川で、東京湾に流れ込んでいます。

この東南の方角は目につく建物が限られているので、
土地勘のない方には面白味が少なく感じるかもしれません。
でも、目を凝らしてみると、いろいろ楽しめるポイントが見つかります。

スカイツリーの北側については、
自分が語るには情報が少ないので写真だけアップです。

P1040203

次は天望回廊に登ります。

続く!

2012年5月21日 (月)

東京スカイツリー その3

スカイツリーのエレベーターは黒い。

P1040171

入場ゲートをくぐって、暗いホールを進んでいくと、
真っ黒な壁がいくつもあります。
それが天望デッキへと登るエレベータ、天望シャトルだったりします。
本当に真っ黒なので、案内人がいないと何が何だかわかりません、
何でこんなデザインにしたんだろう、普通はもっとわかりやすいもんだろうと思っていると、

P1040170

花火です。

おそらく日本の伝統工芸「蒔絵」をイメージしたのでしょう。
黒い壁に金や銀のレリーフが嵌め込まれています。
ここにも「和」の心が生かされているんですね。

このレリーフは地元の作家さんの作品で、
エレベーターごとにデザインが違うようです。
マニアは通い詰めてコンプリートするべし。

このように内外の観光客向けのびっくりドッキリな仕掛けが
あちらこちらに仕組まれているのですが、
それらを紹介するのがこのブログの目的ではありません。

このブログの目的はあくまで「展望台は男のロマン」だったりします。

そう言えば高校生の時、
男のロマン」をキャッチフレーズにして生徒会長に立候補した人がいました。
インタビューや所信表明でも、ひたすら「男のロマン」を連呼し続けたのです。

「抱負はどのようなものでしょう」
男のロマンです。
「なぜ立候補なされたんですか」
男のロマンだからです。

それで結局、当選してしまったのだけど、
思えばあの頃から、自分は民主主義が信じられなくなった。

それはともかく、展望台は男心をくすぐります。
登った時の達成感と征服感が格別だからでしょうか。
男なら誰しも、人々を高みから見下ろして
「人間がまるでゴミのようだ」
と某ジブリアニメのようなセリフを言ってみたくなるものです。
女からすりゃドン引きでも、男にとっちゃロマンなのです。
たとえ貴女の隣の男がスカイツリーの展望台まで来て、
「人間がまるでゴミのようだ」
とドヤ顔でつぶやいたとしても、
皮肉な笑いで受け流すだけのやさしさを持ちましょう。
なにせ、この先何百万人もの野郎どもが
「人間がまるでゴミのようだ」
と天望デッキの上でつぶやくことになるのですから。

……

さて、ここでおさらいのために東京タワーの特別展望台、
地上250メートルからの高さを振り返ってみましょう。

P1040048

実際、これより高い展望台は都内にあります。
都庁の展望台とか、六本木ヒルズの展望台とか……

でもそんなのは数メートルの誤差です。

なにせスカイツリーの天望デッキは

地上350メートル

特別展望台より百メートルも高い。いや、東京タワー本体よりも高いです。

P1040197_4

少しもやが出ていたのですが、天望デッキから見た新宿方面の画像です。
右手から左手に隅田川が流れ、
真ん中にアサヒビール本社と黄金のう……モニュメントが見えます。
本社ビルに隠れているのが吾妻橋で、その先に、ここでは見えないけど雷門があります。
そこから右に仲見世が続いていて、浅草寺の本堂に至ります。
あと、この写真では真ん中やや上のところに東京ドームが確認できます。

東京タワーからの眺めとの一番の相違点は川の流れが目の前に広がっていることです。
荒川と隅田川、それが東京湾に流れ込む雄大なパノラマが一望にできます。

まるで地図の上に立っているみたい……って、
それはさすがに本末転倒ですが、
実際そういう感じがしました。

ただ、スカイツリーの周辺が下町であるため、
巨大ビル群というのははるか遠くの方に確認できるだけです。
この点は東京タワーに軍配をあげるしかない。
あちらは恐竜の顔をまぢかで見るような楽しさ、みたいなものがありましたから。

しかし、
実際にこの風景が動いていて、
目の前で人間や車が走るの見ていると、やっぱスゲーと感動するしかありません。
眼下に広がる国際都市、東京。
素直にいい展望台だと自分は思います。

この内覧会の日は3時をまわったあたりから天気が愚図つきだして、
4時ごろには雨になってしまいました。
ネット上に上がっている内覧会の写真はどれももやがかかっていて
遠くの景色がはっきり見えないものがほとんどです。
開業日以降はもっとクリアできれいな景色が見られることでしょう。

次回はもう少し天望デッキの風景を見てから、さらに上、
地上450メートルの天望回廊に向かいます。

続く。

2012年5月20日 (日)

番外編2 スカイツリーのレストラン

番外編が続きます。

4月17日に行われた東京スカイツリーの内覧会を紹介しております。
内覧会ですから、現時点でスカイツリーはまだ開業しておりません。
記事の鮮度は短いですが、開業前のスカイツリーを伝えるという意味では
のちのち価値が出てくるやもしれませんね。

P1040321

二回目の記事でも書きましたが、東京スカイツリーは電波塔です。
地上デジタル放送の電波を、主に関東圏に発信するために建造されました。
この電波塔に展望台を作っちまおうというのは、かなり斬新な発想だとおもうのですが、
これは電波塔がその性質上、都会の真ん中に作られることや、
巨大であるために街の風景に巨大なインパクトを与えることを考えれば、
ある種の必然なのかもしれません。

でもね

電波塔の上でごはんを食べようというのはかなりぶっ飛んだ発想だと思うんですよ。

今回の記事はそういう内容です。

P1040289

スカイツリー天望デッキ内の案内板です。
まだ4月の時点では未定の部分があるようですが、
この案内板で全体の三分の一を使っている空間があります。
それが空中レストラン、Sky Restaurant 634(musashi)です。

フランス料理に江戸の心、和の風味をブレンドしたお洒落なレストランだそうです。

P1040293

当然、内覧会のあった4月の時点では営業していませんので、
どんな料理が饗されるのか未知の部分があるのですが、
鉄板焼きが目玉の一つであることは既に知れ渡っております。
写真は撮り忘れてしまったのだけど、奥の方にカウンター式のオープンキッチンがあって、
シェフが目の前で華麗にお肉を焼いてくれます。

P1040295

当然全席窓側と思われます。ここまで来て風景を見ないとか、
へそ曲がりすぎ。

写真で見る限り、レストランから見える景色は東京の南側、
錦糸町からお台場方面のようです。
さぞかし夜景がきれいなことでしょう。

P1040297

予約がかなり入っていることと思われますが、
空からの景色と料理が堪能できるこのお店、
いったい、どんな料理が饗されるのでありましょう。

とても気になります。

詳細は以下へ。

Sky Restaurant 634(musashi)
http://restaurant.tokyo-skytree.jp/restaurant/

2012年5月19日 (土)

番外編 スカイツリーのおみやげ

天望回廊からエレベーターで天望デッキまで降りてきますと、
目の前にグッズのお店があります。

……て、いきなり途中経過をすっ飛ばしてますけど、
一度本編を止めて、グッズ紹介をしてみます。
天望デッキの紹介は開業ギリギリまでお待ちください。

P1040264

まずソラカラちゃんグッズ。
東京スカイツリーの公式マスコットにしてかわいいアイドル。

P1040266

個人的に結構かわいいキャラだと思います。
自己流にアレンジしてイラスト化しようかと考えたけど、
すでに何人もやっているみたいなのでやめました。
みんな上手だし。

P1040271

上はお香です。
「富士」「金木犀」「緑茶」と書かれています。
Japanese incense
とプリントされていますから、海外の方が買っていくのでしょう。
もちろん、日本人の自分も結構使ってます。はい。

下はネームラグ。本革だそうです。

P1040274

スカイツリーの図案を蒔絵にした万年筆、もしくはボールペン。
やはり日本と言えば蒔絵、海外の方はそう思うのでしょうね。
実際、18世紀末には日本の蒔絵の大ブームがあって、
マリーアントワネットもコレクションしていたとか。
ピアノが現在黒いのも、その時代の影響のような気がします。

スカイツリーのエレベーターもデザインが蒔絵風だったりします。
「和の心、日本の心」
蒔絵の黒は神秘的な東洋の輝きなのでしょう。

P1040273_2

江戸切子のグラス。
月と星とスカイツリーの図案です。
スタッフの人の説明だと、月のところがレンズになっていて、
そこをのぞくとスカイツリーがアップになって見えるとか。
一生懸命解説してくれているのだけど、みんな写真撮るの必死だったので、
しまいに「すいません、お邪魔ですよね」と引き下がってました。
頑張れスタッフ!

P1040275

記念メダルです。
そう言えば、東京タワーの名物みやげも記念メダルでしたね。
名前を自分で打ち出すやつ。
スカイツリーには置かないのかな。

他にもレターセットやスカイツリー型ペンなどがありますけど、
写真の写りが悪かったので今回はパスです。
あんまりひどい写真だと営業妨害になりそうだから。

次は番外編パート2です。

2012年5月17日 (木)

東京スカイツリー その2

先月、4月17日に東京スカイツリーのプレス向け内覧会がありました。
メディア関係者を招待してスカイツリーの宣伝をしてもらおうというわけです。

自分は、某社(京橋本社)の関係者という資格で入場できました。
もちろん、お仕事ですから、しっかり取材モードに入ります。

P1040149

スカイツリーは地上デジタル放送用の電波塔です。
首都圏全域をカバーし、安定して情報を送り出す目的で建設されました。
主目的は地上デジタル放送、つまりテレビをより高画質に、高密度の情報とともに
利用することですが、災害時などに必要な情報を確実に届けるという、
重要な役割も担っています。

そのために、スカイツリーは
より高く、
より災害に強い頑丈な構造で建設されたわけです。

どれくらい頑丈かというと、

●必殺!ナックルウオール!
●T・M・D!
●鉄骨マイスター!
●心柱アタック!
(諸事情で書けない。)

たぶん首都圏が壊滅しても東京スカイツリーだけ立ってるという
かなりシュールな光景が見られると思います。
それくらいでなければ災害時の情報発信拠点にならんもんね。

また、そのような重要な役割とは別に、
「せっかくデカイもんつくるんだから観光スポットにしようぜ」
という下心もあります。
国内の観光客ばかりではなく、国外からも観光客を呼び込みたい、
そんな計算が見え隠れするのも、スカイツリーの面白いところ。

なにせ、東京タワーと比較すると「和」へのこだわりがすごいんです。
海外のいろんな建物を見てきた外人さんたちが、このスカイツリーに来ると、
「オゥ!ニッポンですネ!」
と思うデザインをこれでもかってくらい採用している。

たとえば、このチケットカウンターあたりの天井。

P1040165

江戸切子や着物の柄にも用いられる「麻の葉」という文様だと思われます。
A1

麻の模様には子供の健やかな成長を願う気持ちがこめられているそうです。
そう言えば、赤ん坊のおむつもこんな模様だったような。

チケットカウンターで入場券をもらいます。

そして地下鉄の改札のようなところを通ってエレベーターホールへ。
P1040168_2

怪しく光る麻の葉文様。
麻だけにとてもサイケデリック。(おいおい)

基本的に高い所の風景にこだわる企画なので、
次の回からは風景写真が中心になると思います。

それではいざ、地上350メートルの天望デッキへ!

続く!

2012年5月16日 (水)

東京スカイツリー その1

2012年5月22日、
東京スカイツリーが開業します。

P1040142

超巨大な電波塔、全長634メートル、
総工費500億円。

場所は向島です。押上駅と業平橋駅の間。
業平橋駅は駅名が東京スカイツリー駅に変わりました。

「ああ、業平橋駅が名前変わっちゃったのか」と、
自分はちょっと感慨にひたります。

実は名古屋から上京してきてしばらくお世話していただいた方が
この駅の近くで縫製業をなさっていまして、
この駅からトコトコ歩いてご挨拶にうかがっていたのです。

大家族でしたが、お客さんが大好きという家で、
晩御飯をごちそうしていただいたり、
東京生活のアドバイスをしていただいたりしました。
本当に、なかなか恩返しが出来なくて申し訳ないです
そこのご夫妻は町内会の活動にも積極的で、
三社祭りの神輿を倉庫に戻すとき、
「ひろし君、ちょっとだけ担がせてあげるよ」
と、よそ者の自分に大切な神輿を担がせてくれたこともありました。

それで、そういう思い出深い場所ですから、
以前「刀将」と言いう漫画を描くときに、
「あそこを舞台にしよう」
と思いついたわけです。

P1030512

業平橋駅は「刀将」の取材の時点では昔のままの姿でした。現在は名前も変わりましたし、
この改札も取り壊されてなくなっています。
先日見たときは工事中だったのでリニューアルされたのかもしれません。

スカイツリーは天望デッキの工事が行われているところでした。

P1030550

枕橋から見たスカイツリー(建設中)です。
そして屋形船。
昔、乗せていただいたことがあるのですが、江戸情緒って感じでいいものです。
まあ、カラオケ完備なんで、最後はどんちゃん騒ぎになっちゃうんですけどね。

P1030532

取材したのは2010年の6月です。
「刀将」の掲載が9月ですから、あの舞台は2010年の初夏ってイメージです。

この作品を引き継ぐ形で「風より疾く」という剣道漫画を描いたのですが、
あの世界でもスカイツリーは建設中でした。
ロクさんの家は向島のスカイツリーが見えるところという設定なので
あの辺の写真を背景に使いまくってます。

P1030441

同時期に描いた「江戸バルザック」の舞台は浅草です。
よっぽどあのあたりが好きなのかって話なんですが、
結構好きです。
名古屋で言えば大須とか、なんか和みます。

そんな浅草・向島にこだわり続けている自分ですが、
先日、ついににスカイツリーに登らせていただくことができました。

一つの土地にこだわっているといろいろ引き寄せられるな、と、
ちょっとオカルトな気分を味わっています。

次はそのスカイツリーを紹介です。

続く。

2012年5月10日 (木)

HIPPOPOTAMUS

高校時代、
自分は市内の公立校に通っていた。

飛行機が目の前を滑空していくようなところにあって、
運動場からトライスターの尾翼エンジンが確認できた。

その運動場にトレンチコートを着たカバが現れることがあった。

P1040389

カバ、というのは僕ら学生のつけた仇名で、
顔がカバっぽい現国の教師だった。
放課後の清掃の時間など、トレンチコート姿で見回りをしていて、
僕らはそれを「キザだなあ」と揶揄していた。

そんなカバだったけれど、教師としてはかなりユニークな人だった。
まず、この人は詩人だった。
詩人は職業ではなく「生き方」だと思うのだけど、
そういう意味でも、この人は間違いなく詩人だった。

「君たちの相手をするのは僕の本意ではない」
そんなことを平然と言ってのけた。
「詩じゃ食べていけないからね。」
公立校とはいえ、親は学費を払っているわけで、
ひどい話なのだけど、なぜか生徒のウケは良かった。

自分の詩集を授業前に販売したことがある。
扉の裏に墨書きでサインをいれてやるというので、
みんな財布をもって教壇の前に並んだ。
バカバカしいと思ったが、なにせこの先生、

H氏賞

をとっているのである。
たぶん、価値があるような気がする。
自分も図書室に寄贈された先生の本を読んでみたのだが、
シュールレアリスムぽい、非現実的な作品で、
面白いとは思ったが、いかんせん書いているのがカバなので、
素直に面白いと言う気にはなれなかった。

今なら先生のやってることは「ユニーク」と受け止めることが出来るのだけど、
その当時の自分は、潔癖だったので、
かなり冷笑にちかい感情を持っていたと思う。
詩人が学校で商売しちゃいかんだろう、てな感じで。

しかし、この先生は悔しいけれど「面白い先生」だったのである。

実際、高校なんてつまらない先生が多かった。
世界史の先生は授業時間にひたすら黒板に板書を続け、
生徒はそれをノートに写すだけだった。
たまに喋ることがあると、
「頭のところはもう消していいですか」
だったりした。
英語の先生はひどい発音の英語でダジャレを言った。
留学生相手に長尾君のことを
「ロングテール」
と紹介したことを僕は死ぬまで忘れない。

一方、このトレンチコートの詩人は、現国の授業時間が多いことを幸いに
「詩の時間」をもうけやがったのである。

今でもその時のプリントはすべてとってあるのだけど、
北原白秋から始まって、現代の詩人まで、その代表作をいくつも選んで、
朗読した。
もちろん、宮沢賢治の「永訣の朝」とか、中原中也の「汚れちまった悲しみに」
などの名作もおさえていたのだけど、
面白かったのは昭和の現代詩だった。
吉岡実の「僧侶」を朗読した時は、クラス中が大爆笑となった。
今考えてもかなりシュールな光景である。

この時の先生はどんなおかしなフレーズでも淡々と読んでいらしたと思う。
クラス中が笑い転げていても、声音は落ち着いていた。
その時になって自分は、この人はすごい人かもしれないと、ちょっと思った。

自分なら、ウケた時点で一緒になって笑い転げている。
でもこの先生はきっぱりと生徒との間に距離を作っていた。
笑う生徒たちの中で一人超然としていた。
それでいて、教師としての務めはきっちり果たしているのである。
宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」の中で、
ゴーシュが聴衆に大受けしているのに、怒っている、
あの姿に似ていると思った。

自分は今、あの当時の先生よりも年上になっているのだが、
なかなかああいう境地にはなれない。
あの人はやっぱり「詩人」だったのだと思う。

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »