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2012年7月 2日 (月)

「天皇の料理番」 その3

テレビドラマの「天皇の料理番」はドラマ史上に残る名作なのですが、
全19話中の15話を過ぎて、いよいよ篤蔵が天皇の料理番になるあたりで
物語のテンションがすこしばかり下がります。
これはいろいろ推測するしかないのですが、やはり天皇という素材の扱いが
かなり難しかったのではないかと思うのです。
それで、「天皇の料理番としての出世より、大切なものがあった」
という物語構成にして、その難しかったところをかわしたんじゃないかなと、
勝手な想像をしております。

しかし、実際の秋山徳蔵は天皇の料理番になってからも、
その人間としてのテンションが下がることはありませんでした。
「舌」というエッセイ集があるのですが、
この中で料理のうんちくを語りまくる徳蔵おじいちゃんは、かなり面白い。
なんせ、冒頭からひたすら「食べるとあっちが元気になる料理」の話題を
語り出して留まることを知らない。
これを読むと滋養強壮についての知識がかなり豊かになり、
毎日実践したくなります。

たとえば、

黒ビール、もしくはスタウトに生卵を入れて飲め。
色の濃い野菜を食え、人参は生をすりおろして食え。
朝鮮人参がいいけど、普通の人参もそこそこいけるぞ。
肝臓は強壮の益なし、みんな勘違いしとるんじゃ。
数の子を正月に食うのにはわけがある。あれはええものだ。
元気になりたいなら卵巣だの精巣だの食え。
椎茸は性欲を抑える効果があるぞ、だから精進料理には欠かせんのだ。
でも坊さんだってあっちは元気だぞ
その秘密は実はゴマだ。あれをすりつぶすとたちまち元気になるぞ。
ウミガメ最高。なきゃすっぽんで我慢しろ。(本を人に貸してるんで結構意訳)

エッセイの大半があっちが元気になる料理の話で、
そこに過去の思い出(下ネタ)が挟まる感じです。
ああ、こういうじいちゃんいたよな、と妙に懐かしい気分にさせられます。

さて、
天皇の料理番と言えば、個人的な話が一つだけあります。
自分は昔、似たようなタイトルの漫画の企画に加わったことがあるのですが、
その連載が始まってしばらくは

「天皇の料理番描いてるんだって?」

とよく声をかけられたのです。
わざと間違えてる場合もあったのですが、
みんなよっぽどこのドラマのことが印象深かったのだな、としみじみ思いました。
某出版社の宴会で以前お世話になったアシスタント先の先生にお会いした時も、
この方は絶対なんか言うぞと身構えていたら、

「かわすみさん、女王陛下の料理番やってるんですってね」

と変化球で攻められました。
さすが巨匠、ただでは済まさない。

(注記)
数の子とか卵巣を食べるといいとありますが、
某出版社の編集さんが北九州の出身で、
子供の頃から明太子を毎日のように食べ続けていたら、
50を過ぎてから腎臓結石になったとおっしゃってました。
魚の卵はカルシュームの殻があるそうで、それが腎臓にたまって
スポンジに石ころが大量に詰まってる状態になっているとか。
しかも、これがかなり痛いとのことです。

自分はもうそれほど若くもないので、今から食べまくっても平気でしょうが、
若い方はほどほどが良いと思います。

…………
さて、ハードディスクの中の画像をさらって見つけた一枚。

V6010017_2

8年くらい前のもの。コピックで塗ってます。

色塗りについては、子供の頃お金持ちで
画材に湯水のようにお金をかけられた人の方が有利だと思うのです。
勝手な妄想で、それもどちらかというと「被害妄想」に近いとはわかっているのですが、
どうしてもそう考えてしまいます。

そのへんの貧乏人の僻みを次の回で語ろうかと思います。

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コメント

「天皇の料理番」よかったですね。亡き妻を想いながら名も無き街の洋食店で鹿賀丈史の料理を食べるマチャアキが今も思い出されます。

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