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2012年9月 3日 (月)

待ち合わせ

人と待ち合わせをするので、東京駅前の「八重洲ブックセンター」を利用した。

八重洲は「ヤン・ヨーステン」、徳川家康に仕えたオランダ商人の名前からきている。

もっとも、ヤンさんがもらった土地は現在の丸の内側、皇居のある方なので、
当の本人からすれば、縁もゆかりもない土地に
勝手に自分の名前が使われていることになる。

実際、昭和4年までは現在の「丸の内口」が「八重洲町口」と呼ばれており、
現在の「八重洲口」は「八重洲橋口」と呼ばれていた。

東京駅の開業は大正三年。
この当時、まだ東京駅の東側は江戸城の外堀が残っており、
このお堀越しに壮麗な東京駅が見えたことになる。
このお堀に八重洲橋がかかっていた。

その橋の名前が現在に残っている、というのが正解のようだ。

八重洲ブックセンターは自分のイメージでは日本最大の本屋さん、だった。
1978年の開業当時は間違いなく日本最大だったはずで、
そのイメージが自分の中に刷り込まれているのかもしれない。
東京に来て初めてこの「本のデパート」に入ったときは、少しテンションが上がった。

いわゆる、本屋の匂いのする本屋である。

普通の本屋と違い本を買い取っているために、思いがけず古い本が並んでいたりする。
自分が見た感じだと、二十年前の愛蔵本が新刊本の間に肩を並べて鎮座していた。
他の本屋ならとっくに返品されているはずである。
昔流行った「ザ・龍之介」とか「ザ・漱石」が普通に置いてあって懐かしかった。
(一冊に文豪の全作品を載せようとする無謀な本だった。)
二十年前に来たときにも置いてあったような気がするのだけど、気のせいだろうか。

本棚に本を並べるのに、機械的に本を陳列するのではなく、
まるで個人の蔵書のように本を置いてあるところが、この本屋の特色である。
「大きな書斎」と言ってみてもいい。
してみると、例の「ザ・龍之介」などもわざと置いてあるのかもしれない。
個人の書斎にところどころ場違いな本が挟まっているのはよくあることなのだ。

東京で一番大きい本屋は、現在池袋のジュンク堂のはずで、
こちらの本屋は大型書店の最先端をひた走っている。古さなどは微塵も感じさせない。
遊び心にあふれた現代的な本屋さんである。
しかし、自分の記憶の中にある「本屋さん」の空気を一番残しているのは、
やっぱり「八重洲ブックセンター」なのだ。

そうこうしているうちに携帯が鳴って、
本屋の前で友達と合流した。十年ぶりくらいかもしれない。
本当はもう一人来るはずだったのだけど、急な会議とやらで来られなくなった。
いろいろあってから最終的に有楽町で二人で飲んだ。

途中、東京タワーまで行って先方のブログ用の写真を撮ったり、
神宮球場で中日を応援しようと誘われたりとせわしない展開になりかけたが、
なんとか、落ち着いてお酒が飲めたのは良かった。

同い年なのに若い頃と同じで活動的な友人と話しながら、
俺ももうちょっと頑張らんとなと、考えた。

P1000731

写真は7年前の東京駅丸の内側。夜だったので写真に撮れなかったけど、
現在はこの安っぽい三角屋根が優雅なドーム状になり、
戦災前の本来の姿を取り戻していた。
以前の姿を知らなかったので、今見ると
この写真の東京駅はとんでもなく間抜けである。

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