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2012年10月 8日 (月)

映画鑑賞会

高校時代に授業の一環として映画を見に行くというイベントがあった。
以前、このブログでも「ヤングシャーロック」を観に行ったことを書いている。

細かい状況はよく覚えていないけど、学生服を着ていたのは間違いない。
たぶん、現地集合で名古屋駅前の松竹じゃないかと思う。

数クラスずつローテーションを組んで貸切で観ていた。
平日のガラガラの映画館の有効利用ということなのだろう。
一年に一度のイベントなので三回観ている勘定になるけど、
自分が覚えているのは二回だけである。
忘れてしまったのか、そもそも二回しかやってないのか、
返す返すも、この時期日記をつけていなかったのが悔やまれる。

その、自分の記憶しているうちのもう一本の映画が
アカデミー賞をとった名作「アマデウス」である。
こちらは強烈な印象を受けたのではっきり覚えている。
というか、折に触れ繰り返し観ているので頭に焼き付いている。
テレビ放送された三ツ矢雄二吹き替え版も観ているし、
ディレクターズカット版のDVDも持ってる。

「アマデウス」は作曲家のアマデウス・モーツァルトと
同時代の宮廷作曲家アントニオ・サリエリを描いた映画である。
この手の作曲家や画家、ロックスターを扱った映画に名作は多くなさそうだけど、
モーツァルトのこれは本当によく出来ていると思う。

物語は高名な作曲家、アントニオ・サリエリの晩年から始まる。
イタリア出身のこの作曲家はオーストリアの宮廷音楽家として当時は第一級の人物であり、
その作品はオペラをはじめ、永遠不滅の作品とみなされていた。
ところが、この作曲家は長命だったために自分の作品がそのような力を持たず、
時代の流れとともに風化し忘れ去られていくのを見ることになる。
そして、かつては二流とみなされ、貧困のうちに死んだモーツァルトが
大作曲家として絶対的成功を収めるのを目の当たりにする。

彼はこの神の仕打ちと葛藤しながら、ついに首を掻き切って自殺を図る。
映画はこの印象的な自殺未遂のシーンから始まるのだけど、
オープニングに流れる交響曲第25番第一楽章がすさまじい効果を上げている。

老音楽家サリエリは精神病院に送られ、そこで神職の青年に過去を語り始める。
曰く、自分がモーツァルトを殺したのだと。

彼とモーツァルトの出会いはザルツブルク大司教邸での演奏会でのこと。
神童と呼ばれる天才作曲家の顔を一目見てやろうと招待客の顔を見て回っているうち、
恋人のコンスタンツェと戯れる下品な小男(モーツァルト)を見てしまう。
この戯れるシーンでコンスタンツェの超巨乳が画面いっぱいに大写しになるのだけど、
その瞬間、自分の席の近くの男子生徒が、
「すげえ……」
と呟き、映画館の中の多くの生徒がどよめいていたのを記憶している。

後年、ディレクターズ・カット版が出て、公開時にカットされていた
コンスタンツェのおっぱいシーン(乳首あり)が追加されたけど、
悲しいくらい残念おっぱいだったので、あれにどよめいた男子生徒一同が憐れになった。

おっぱいはともかく、この映画は多くの名作がそうであるように細部の仕事が丁寧である。
自分の高校三年の時の担任は小林先生という世界史担当の方だったのだけど、
この人が授業中にふと映画「アマデウス」のことに触れて、
「いやあ、あの配役はすごいですよ。役者が実際の肖像画そっくりでした。」
と妙に褒めていた。
先生が褒めていたのはオーストリア宮廷の一同で、
皇帝ヨーゼフ二世とその取り巻きの方たちのことと思われる。

それと、これはずいぶん後になって知ったのだけど、
実際のアントニオ・サリエリは甘いお菓子が大好きだったらしく、
映画の中でもしつこいくらいに繰り返しお菓子が登場している。
冒頭の召使がサリエリのために持ってくるのもクリームたっぷりのお菓子だし、
モーツァルトと初めて出会う大司教邸でもつまみ食いをしてる。
コンスタンツェが旦那の楽譜を売り込みに来た時も乳首の形のお菓子を食べてるし、
ラストで老人サリエリを連れて行くのもお菓子の用意してある部屋である。

ここまでおちょくられるとサリエリが少しかわいそうに思えてくるのだが、
そこが笑えるのだからまあ仕方がない。

自分はこの映画を観るまではモーツァルトの音楽はほとんど知らなかったのだけど、
映像の力というのはすごいもので、すっかり感化された十代の自分は、
このあとモーツァルトの音楽を聴きまくることになる。

408pxwolfgangamadeusmozart_1

自分は仕事中にもクラシックか洋楽を流していることが多いのだけど、
アシスタントさん達はたいてい洋楽にしか反応してくれない。
ウケを狙ってチャイコフスキーのくるみ割り人形の組曲を流して、
「ソフトバンクだよーん」
とかやるけど、それでハマってくれる人は皆無だ。

昔、流行に遅れまいとプライマル・スクリームが流行ってた時に
「Swastika Eyes」という曲をかけてたら、
アシさんが飛んできたことがあった。
あれは確か、プロレスで入場の曲に使われていたとかなんとか。

モーツァルトじゃそうはいかんわな。

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