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2013年3月21日 (木)

肉まん物語

これはあくまで自分の子供の頃の記憶なので、いくつか間違いがあるかもしれません。

「肉まん」

これが自分の子供の頃には憧れの食べ物だったりしました。
たぶん、小学校の2年か3年くらいだと思いますが、
店頭で巨大なガラスケースの蒸し器を置いて、ずらっと並べて販売し始めました。
昭和52年か53年くらいじゃないかと思います。
当時の価格は一個50円。
子供がおこずかいで買えるギリギリの値段じゃないかと思います。

以前にも書きましたが、自分の家の近所にタバコ屋さんと呼ばれた雑貨屋があって、
ここでは菓子パンやら子供のお菓子なんかも扱っていました。

そこに突然、背の高いガラスのケースが設置され、
そのガラスの中でアツアツの肉まんあんまんが蒸かされるという、
食いしん坊の子供にはたまらない光景が出現したわけです。

「いい匂いだ、あれはきっとおいしいものに違いない」

当時は中華饅頭なんてものはそうそう食べる機会もなかったので、
その未知の食べ物への期待は小学生の胃袋の中で無限に高まっていきました。

ところが、自分たち兄弟はこれを食べることを禁止されていたのです。

当時の実家は飲食業をやっておりまして、
店を切り回していた母親は、
「あんな、店の前で蒸かしたようなものを食べて、食中毒を出したらどうするの!」
と、肉まん禁止令を出してしまいました。

まあ、飲食業をやる以上、多少神経質なくらいが安全なのでしょうけど、
この母親さまはカップヌードルでさえも、
「お湯を注いで三分待つなんて、そんな食べ物がありますか!」
と、沸騰したお湯に中身の麺やら具を投げ込んでグツグツ煮込むような人でした。
今だってやりかねない。

子供の時分は、せっかくのカップヌードルを鍋でグツグツ煮込まれて、
自分は大いに不満でした。
そんなことをしたらカップヌードルがカップヌードルである意味がない。
三分待つからこそ、カップヌードルなんじゃないか!
……まあ、今でも子供の食に敏感なママさんは大勢いるので、
うちの母だけが特別ではないと思いますけど。

まあ、そういうわけで、かろうじて「あんまん」はOKでしたけど、
「肉まん」は自分の家では禁断の食べ物だったわけです。

「あんまん」もおいしいですけど、子供からすればあれはホットなアンパンなわけで、
やはり具に肉やら椎茸やら、いろいろ入ってるやつが食べてみたかった。

では、自分はいったいいつ「肉まん」を食べることが出来たのかと言うと、
案外早い時期にパクパク食べまくっていたりします。
もちろん、親には内緒ですけど。

まず、自分は「肉まんあんまん」を売ってるタバコ屋のおばちゃんと仲が良かった。
コカコーラが日本全国にヨーヨーブームを巻き起こしたときは、
名古屋市内のホテルで開催されたヨーヨーお披露目会に連れて行ってもらい、
ステージ上で赤いジャケットを着たヨーヨー名人の外人さんたちが、
一斉に妙技を披露するのを見ていたりします。

ですから、こっそり肉まんを食べさせてもらうくらいのことはあったわけです。

中華料理なんてものに縁のない、名古屋の小学生にとっては、
肉の具の入ったまんじゅうというのは、ものすごい御馳走なわけで、
無心で口いっぱいに頬張りました。
あれは、おいしかったな。

あと、自分は小学校の四年生くらいまで近所でやってる工作教室に通っていたのですが、
工作教室が終わったあと、先生を手伝ってライトバンに道具を運んだりすると、
「ご褒美」として肉まんを買ってくれたことがありました。
当然、自分はこの後片付けの常連となって、毎週のように肉まんを食べていました。
同年代の男女で道路に座り込んで食べる「肉まん」はまた格別で、
空が夕焼けに赤く染まっていくのを見ながら、
ニコニコ頬張ったものです。

そんなある日、先生が近所の店で買ってきた肉まんに、黄色い肉まんが混ざっていました。

そう、新発売の「カレーまん」が市場に流通しはじめたのです。
当然、みんながジャンケンをして取り合いになるわけですが、
自分も何度目かには勝利者となって、黄色いカレー味の肉まんを食べることが出来ました。
これもおいしかった!

子供の頃の味覚体験というのは強烈です。
大人になって、担当さんから頂いた神楽坂の名店の肉まんも、
横浜の中華街の肉まんも、これが天国か!ってくらいおいしかった。

でも、そのおいしい肉まんと並ぶくらい、
子供の頃に食べた50円肉まんはおいしかったのです。

あれから何年かして、ピザまんが発売されたり、値段が70円になったり、
いろいろ変化はありましたが、
今ではコンビニにの定番商品になって、レジの脇には必ずあの、
ガラスの蒸し器の小さいのが置いてあります。
値段は倍近い110円くらいになってましたっけ。

桜の季節になりましたが、桜と肉まんもまた一興。
降り注ぐ桜の花びらを眺めながら、口いっぱいに頬張ってみたいものです。

(自分は名古屋出身なので、本社が三重県の井村屋の肉まんではないかと思います)

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