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2014年7月11日 (金)

激辛

暑くなってくると辛い物が食べたくなります。
先日、担当さまから高級中華店の自家製「食べるラー油」をいただきまして、
これがいかにも「高級中華」っぽい香りだったので、

「これで麻婆豆腐を作ったら高級中華にならね?」

と思い立ち、作ってみました。
もっとも、甜麺醤(テンメンジャン)のかわりに名古屋の赤味噌使ったけど。
で、その結果、香りだけは超一流の麻婆豆腐が出来上がりました。

あんまり辛くなかったけど。

身近な食材で作れる「辛い物」には限界があります。
スコピル値の限界に挑もうとすれば、本場のハバネロでも輸入するしかない。
あとは、専門店に行く手もあります。

昔、近所のラーメン屋のオーナーが代わりまして、中国の方になりました。
で、それまでおいしかった肉入りタンメンが、すごく不味くなりました。
それがもう、同じ店とは思えないくらい不味くなったのだけど、
そのかわりに担担麺が恐ろしく辛くなりました。

ある夏の日、こんな暑い日はパーッと汗でもかこうかと思い、
「担担麺」
と注文を入れたところ、
「辛さはどうするか」
と中国人の奥さんに聞かれました。少し小太りの四十くらいの人。
僕は迷わず、

「一番辛いの」

と注文したのだけど、
「本当に辛いよ、普通のおススメよ」
と言われ、ちょっと躊躇しました。
本場の人に言われるとさすがに怖い。

で、普通の辛さの汁入り担担麺が来たのだけど、
これが、今までの人生でいちばん辛いんじゃないかというくらい、辛かった。
どうやったらあんなに辛く出来るんだろうってくらい辛かった。
こちとら、豆板醤程度なら瓶の半分くらい投入しても大丈夫な人なのだけど、
その自分が汁をまったく飲むことが出来ませんでした。
レンゲでスープをすすろうとするとシャックリが飛び出しそうになります。

「これは普通にしといて正解だったな」

と思いました。悔しいけど、食べれないんじゃ意味がない。
あとから店に入ってきたサラリーマン風の客が同じものを注文して、
やっぱり奥さんにオーダー変更させられてました。

店を出るとき、なにげに苦戦する彼を観察してから勘定を済ませました。
サラリーマンが汗だくになって麺と格闘している。
「頑張れ」
と皮相な笑いを浮かべてしまった。

で、そのうちまたチャレンジしようと思っていたのですが、
その店は数か月ののちには店じまいし、
今は外装はそのままで設計事務所かなんかになってます。

台湾に取材に行ったときホテルで食べさせてもらった四川料理も辛かったです。
特にレバーの入ったスープが超激辛でした。
一緒に連れて行ってもらったアシスタントの方で、
辛い物が体質的にまったく駄目な人がいたのだけど、
「舐めるだけでも一生の思い出だよ」
と無理に食べてもらったり。
この方は本当に辛い物が駄目な人でした。
そういえばこのブログに出てきた王蟲の置物は、
彼がうちの職場を辞めるときにプレゼントしてくれたものだっけ。

最初は「なぜ王蟲?」と思ったけれど、何年も置いてると愛着が湧きまくりです。
撫でてると手の平が刺激されてとても気持ちいい。
なにしろ、セラミック刀の刃が欠けるほどの強度ですから。

で、その彼は
「カレーとかは好きなんですけど、辛いものを食べるとお腹が壊れるんです」
というタイプの方でした。
「へー、カレーが食べられないって人生すごく損してるよね」
と自分も言わんでいいことを言ってしまったのだけど、
「そうでもないですよ」
とニコニコしておられました。カレーが駄目なら他にもっとおいしいものを食べればいい。
そういう、ポジティブな考え方の人でした。

自分もそれなりに歳をとって同じような考え方になりつつあります。
出来ないことをくよくよ考えるより、出来ることを楽しもう、
絵が描けないで苦しむより、描ける範囲で楽しくやろう、
……四十歳を越えたあたりでそんな考え方になりました。
でも、当時の彼はまだ二十代じゃなかったかな。
辛い物がまったく駄目というハンディが、彼を老成させたのかもしれません。
いや、さすがに考えすぎだな。

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森へお帰り……

P1050941
神宮前さんに失礼なことをしているゴジラ。

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