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2015年3月17日 (火)

プチ旅行 その1

夜行バスに乗りました。

名古屋の友達に「旅をしようぜ」と誘われて、
「締め切りまで時間もあるし、いいか」
と思い、軽い気持ちで承諾したのです。

僕は名古屋出身なので、交通環境にはとても恵まれていました。

実家の近くに名古屋市営地下鉄の東山線が走っていましたし、
そこから名古屋駅に行けば、東京でも大阪でも簡単に行くことが出来た。
子供の頃はそれが当たり前だと思っていたのですが、
歳を重ねると、これがアドバンテージでもなんでもなかったとわかりました。

便利すぎて旅という体験が、どうしても不足してしまうのです。

このことは今回の夜行バスで名古屋の友達とも話したのですが、
名古屋人というのは、名古屋だけで満足してしまいがちなのです。

上京する前の僕もそうだったのですが、
名古屋はそれなりに大きな都会ですし、大きなイベントもあり、
「名古屋に住んどれば、わざわざ東京に行かんでも十分だがね」
と自己満足してしまいがちなのです。

ですから、名古屋人には大都市への強烈な憧れが希薄だったりします。

「都会的なもの」への憧れが、文化を育てるとしたら、
少なくとも僕には、都会への憧れというのはありません。

「名古屋人は『井の中の蛙、大海を知らず』だがね」

と、その名古屋の友人はいっておりましたが、まさにその通りで、
自分が「都会人より洗練されていない」という事実をなかなか認めないために、
自分を磨こうという努力が、おざなりになってしまう。

これは不幸なことではないだろうか。

P1080916

唐突に津軽鉄道の深郷田駅です。
今回の旅行でのスナップ。
沿線の方、御免なさい。

コンプレックスは若い頃には厄介に思える感情なのですが、
漫画とか、クリエイティブな仕事をしようとするなら、
それが発想の泉になる、とても大切なものなのです。

コンプレックスは文化の母体となるものです。
「自分が劣っている」
という思い込みが、それを突き破ろうとする強烈な意志を生み出します。
……コンプレックスに負けてしまう人も多いですけど、
それでも、コンプレックスに向かい合う体験といういうのは、
お金を払ってでも手に入れるべき、価値ある物だと僕は思います。
だって、僕の見たクリエイティブな人たちって、
みんなコンプレックスの塊みたいな方が多かったから。

社会的な成功者が地方出身者に多いのも、このへんに原因があるのかもしれません。

あくまで「そういう傾向がある」という話なのですが、
名古屋人はコンプレックスと向かい合うのが下手くそみたいです。

 2

ですから、逆に、そういう地方の方にこそ、僕はコンプレックスを持ちたい。
「都会まで二時間も電車にゆられる」
とか、めっちゃコンプレックスです。僕は地下鉄で10分ちょっとです。
「海外のアーティストのライブが見れない」
とか、たまりません。
愛知県体育館まで行けばボンジョビ来てました。

ああ、めっちゃコンプレックスだわ。

とまあ、そんな「なんちゃってコンプレックス」を抱いた僕は、
「先に盛岡まではやぶさで行ってホテルに一泊したら?」
という友人の勧めをも投げ打って、
あえて深夜の高速バスに乗ることにしたのです。

夜の九時の約束で東京駅八重洲口前で落ち合います。

バス乗り場は鍛冶橋だったのですが、
まわりは旅行鞄をコロコロさせる若い女の子とか、
当世風の男の子ばかりで、おじさんはちょっとたじろいだ。

高速バスの魅力は、その安さにあるそうで、
新幹線の路線延長とともに在来の路線が第三セクター化するなど、
鉄道の旅が「洗練」されていく中、
旅を求める学生層の強い味方になっているみたいです。

持込みの荷物は一個までで、そのサイズにも規定があり、
「飛行機みたいだな」
とちょっと思ったのですが、
「これから旅にでるぞ」
って感じは、新幹線より大きいです。

P1080609

規定外の荷物は、バスの下に収納するのはご存じのとおり、
長距離だと交代の運転手さんがこの隣のスペースで寝ていたりするのですが、
子供の頃それをテレビで知った僕は、
「なんか怖い」
と、素直に思った。

バスの中は、
「女の子が前の方で野郎が後」
だそうです。トラブル発生を予防するためと思われますが、ロマンスは生まれない。

おっさん二人組は一番後ろのシートでした。

夜行バスなのでカーテンは閉め切り。
発車五分後には電気が消されるので、
寝る以外にやることがないです。

お喋りしている若者もいましたが、
「うるさいぞ」
という他の乗客の一喝で黙り込んでしまいました。

すごく逆説的ですが、僕のイメージする旅は不便さを乗り越えたところにあるので、
「ええなぁ」
と一人で悦にいってました。

二時間おきくらいにサービスエリアに停車します。
旅慣れているのか、若者はあんまり降りませんでしたが、
おっさん二人は嬉々として仙台土産を冷かしていました。

P1080615

明け方、盛岡駅に到着。

青森へと走り去るバスを見送りました。

P1080632

新幹線に比べれば、時間はかかりますし、
揺れも半端ないですが、
「旅をしてるんだ」
という感じは大きいなぁと思いました。

たぶん、続きます

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