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2015年12月

2015年12月28日 (月)

年賀状

今頃年賀状を書いてます。来年は申年。僕は年男です。

毎年干支にちなんだイラストを描いているのですが、猿と言えばやっぱり孫悟空。どうせだから女の子の孫悟空にしてしまおうと考えました。この世の中で僕と同じことを考えた人が10万人くらいはいるんじゃないかな。

んで、最初に描いたのが女の子の孫悟空が如意棒を持ってポーズを決めているものなのだけど、なんかものすごくいやらしくなってしまった。自分くらいの年齢になると親戚縁者や少々お堅い方にも出しますし、小中学生の子供のいる家庭もあるので、肌の露出を隠したりもしたのだけど、なんかダメだった。

それがこちら。
02

描きながらどんなお話になるかいろいろ考えたので、それをイラストのコーナーに物語としてさらしておきます。題して「おっさん西遊記

ちゃんとした年賀状のは別に描いたので、来年ブログにさらします。これよりは健全なはず。親戚のお兄ちゃんにドン引きはされない……と思う。

最近思うのだけど、出来ることはどんどんやっておくべきだ。「もっと早くにやっておけば良かった」と思うことが僕にはあんまりにも多すぎる。今からでも、遅れを取り戻さないといけない。本当に、人生は短い。

あと、来年の正月二日にフジテレビで「大使閣下の料理人」の再放送をしていただけるそうです。お時間がありましたら観ていただけるとうれしいです。ただし関東圏が中心で大阪のほうではやらないみたいなので、ホームページ等でチェックしてください。

大使閣下の話。漫画の方だと小ネタがいくつかある。原作の西村さんに配慮しつつ、ちょっとだけ書いてみると、

●「大沢公」は最初の原作では「大沢晧」とかじゃなかったかな。当時の編集長の工富さんが変えたと僕は聞いてます。

●僕が西村さんに初めて会ったのはベトナムのハノイ。大使館の調理場でラジカセで音楽を流していて、「ロックな人だ」と思った。ブログを見るとやっぱりロックだ。

●単行本と文庫本の表紙の料理はすべて西村さんが作っている。僕の記憶に間違いがなければ講談社の撮影用調理施設。

●とある食品会社から広告に使いたいという話もあったけど、その週の掲載漫画がモロにその食品をディスるものだったので、話は完全に立ち消えになった。

●古さんのモデルになった人に会ったことがある。とても感じのいい、カッコいいひとだったのでデザインあれで良かったのか西村さんにお尋ねしたら「あれでいいです」と太鼓判を押してもらった。ありがとうございます。

●ホアのモデルはいると信じてる。作画の参考にしたのは西村さんがくださったベトナムの絵葉書。アオザイのベトナム美人がいっぱいいて、今でも大切にとってある。あれがなかったらデザインはたぶん違ってた。

ベトナムというと、ハノイの街を担当さんと歩いていたとき、担当さんがなぜか人民帽をかぶっていて、ベトナムのおばさんに注意されてた。ベトナムのおばさんはいい人だ。

お店でバインセオを注文したらお皿に山盛りの揚げ春巻きが出てきた。西村さんが「これは注文していません」と引き取ってもらってたけど、あんな山盛り食べられるわけがない。ベトナムのおばさんはちょっと怖い。

自分は腕の毛が結構濃いんだけど、ハノイの子供たちが珍しがってペタペタ触りに来てた。たぶんアジア系では珍しかったんだと思う。

湖の近くでマップ売りの少年が「ナカタ!ナカタ!」と叫びながら地図を売りに来た。「地球の歩き方」を取り出して「持ってるからいらない」と言っても「ナカタ!ナカタ!」だった。

なんかいろいろ懐かしかったので書いてみました。

2015年12月19日 (土)

すれ違い

イラスト一枚アップ。

4

昨日、テレビでスターウォーズを観た。
やっぱおもろいね。どうしよう、新作も観に行こうかな。
僕はハン・ソロが好きだけど、ハリソン・フォードもすっかりおじいちゃんだ。
前のから40年近く経ってるから、時代の猛烈な変化に頭がちょっとクラクラする。

中学の頃、クラスにアメコミのスターウォーズを持ってる子がいて、
「第一作はエピソードⅣで、全部で9作になる予定なんだぜ」
と教えてもらった。
あと、「フラッシュ・ゴードン観に行ったらフレッシュ・ゴードンでさ」
と、映画のパンフレットを見せてもらった。
オチンチンレーザーガンの奴。
いや君、絶対わかってて観に行ったよね。

彼は当時僕が「かわいいな」と思ってた女の子に告白して、
見事撃沈したんだけど、
その後、その女の子も髪にパーマを当てたり、どんどん清純派路線から外れて行って、
可愛い女の子は劇的に変化するという諸行無常を味わったりした。
いや、それはどうでもいいんだけど。

この間、夜の歩道橋をコンビニまで歩いていたら、
若い女の子が前方から歩いてきて、すれ違いざまに何かボソリと呟いた。
あれはなんというか、不気味だ。
まあ、あんまりいいことは言ってないんだろうけど、ちょと怖い。

「チンタラ歩いてんじゃねぇぞ、クソが」
かもしれないし、
「こんな美人がすれ違ってんのに、横向いてんじゃないぞゴラ」
かもしれない。

家に帰ってから灯りも点けない部屋で一人でほくそ笑み、
「なにあのオッサン、超ウケる」
と往年のギャル語を発しているのかもしれない。
なんか、井戸の底でリングの貞子が笑っているようで、不気味だ。

一撃必中で離脱していく爆撃機のような行為はよくある。

僕の後輩で、映画館に行ったところ、入れ違いに出てきた若い男性客に、
「○×△」
と、「シックスセンス」のネタバレをされた人がいる。
後輩にDVDを貸してもらうときに、ものすごく悔しそうに言われた。
「自分は言わないですけどね」
と、繰り返し言ってたけど、実はネットの通り魔スレッドでオチを知っていたので、
「ああ、それはひどい奴がいるなぁ」
と心から同情した。

見知らぬ人とすれ違う時は、やっぱりちょっと緊張する。

20代の頃にもそういうことがあった。
朝の小岩の町をフラフラ散歩してたんだけど、
狭い歩道の前方から、ものすごくゴージャズなオーラを発しながら、
かなりの美人さんが歩いてきた。
なんか照れくさかったので、俯いたまま通り過ぎようとしたんだけど、
その美人さんはやおら両手を広げ、ガニマタになり、

「おかまちゃんだわよ!」

と叫んで、カニのように通り過ぎて行った。
お勤め帰りのおかまちゃんだったらしい。
思わず振り返って、手を振ってしまった。

ああいう変なのなら毎日でも遭遇したい。

06


修正バージョン。


2015年12月 7日 (月)

絵について、しつこいけどまた語る

お肉が食べられない日々が続いております。若い頃なら耐えられなかったかもしれないけど、今の年齢だとお肉抜きの食生活もそれなりに楽しめてしまうので、まだ頑張れます。
なにせカレーにお肉を入れないで普通においしく食べてますからね。(ルーはあれだけで油の塊だからあんまり良くないんだろうけど)

で、今回は絵を描くときのお約束をつらつらと書いてみます。
自分が絵を描くときに注意するポイントなので、極端な話、自分にしか意味はないのかもしれないけど、「あの人は絵を描くときにこんなことを考えながら描いているのか」と座興程度にはなるかと思います。

01

●デッサン

最近になって確信したことだけど、鉛筆なりシャープペンなりで下書きを始めるときはペンを立てるほうがいい。紙に対してペンの軸が垂直になるように心がける。よくイーゼルにキャンバスをかけてデッサンを始めるとき、大体のアタリを鉛筆を垂直に立ててやるけど、あれはものすごく理にかなってる。
____________________________
|         |
|  原稿用紙   |
|   ∧     |
|     ||      |
|     ||      |
|     ||      |
|     ||      |
|          |
|   垂直     |
|          |
|_______|

鉛筆の角度が2時や10時の角度になると正しいデッサンが出来ない。少なくとも最初のアタリを取るときは、鉛筆を立ててやる方がいい。

(上から見れば垂直ということで横から見れば斜めになってます)
(僕の鉛筆の持ち方はクセが強すぎてデッサンがうまくいかないことが多かった)

●顔に十字の線をいれる。

人物の顔を描くときに丸を描いて十字を切ってだいたいの目鼻の位置を決める。
ただし、いい加減に十字を入れてもあんまり意味がない。鉛筆を斜めにして描いた十字は斜めにひしゃげているから、その上に左右の目を入れても右目が上を向いて左目が下を向いてる感じで必ずおかしくなる。だから、十字は鉛筆を原稿用紙に対して垂直にして入れるようにする。

●できるだけ立体を意識して下書きをする。

下書きするときはあんまり鉛筆の角度とかは考えていない。アタリがしっかり入っていれば自然と正しい角度に矯正される。

これはいろんなことに言えることなんだろうけど、結局正しい姿勢を心がけることが上達の近道なんでしょうね。前にもどこかで書いたけど、僕は姿勢があまり良くないから絵が全然上達しなかった。もし、今目の前に若い頃の自分がいたら、まずその姿勢を直せとアドバイスするはずです。
「君のデッサンが歪んでいるのは君の姿勢が歪んでいるからだ」
とかなんとか。

でも、若い頃の自分は「これが俺流だ」とか頑固なことを言って抵抗するんだろうな。

●ペン入れは輪郭から

これはこのブログでもあちこちで書いてます。結局、すべては○に行きつく。人間の始まりが受精卵だとすれば、人生はその丸い球が分裂して複雑な形になっていく過程なのでしょう。でも、どんなに複雑な形になっても結局はただの○です。
例えば「手」を描くときでも、指を一本一本ちまちまとは描かない。まずシルエットをイメージして全体の形を描いてから爪とか関節とかの線を入れる。不思議なもので姿勢をちゃんとしてシルエットを描くと、自然と爪の具合まで鉛筆の先から出てきます。これが、すごく面白い。(上の絵の熊と真田さんの指は失敗してるけど))

ルーベンスだか誰だか忘れてしまったけど、有名な画家の先生が王様の使者に「絵の進行具合はどうか」と尋ねられて、「これを王様に見せなさい」とキャンバスに丸を描いて渡したって話があったと思う。あれはたぶん、「ひと筆でこんなきれいな丸が描けるくらい、今の私は絶好調」って意味なんだろうけど、昔の偉い人も○にこだわっていたんだなと考えると、いろいろ絵を描く糸口が見つかりそうな気がします。

で、ペン入れなんだけど、結局人体は複雑な球体であるってことで、たとえ手足が飛び出したいびつな形であっても、たった一つの中心点に向かって均等に引っ張られている。レオナルド・ダ・ヴィンチが丸の中に手を広げた人体の絵を残しているけど、イメージとしてはあんな感じ。だから、手とか足を個別に一生懸命描いてもバラバラ死体をつなぎ合わせたような絵にしかならない。人体の中心点が明後日の方向にずれまくるからだ。(僕の絵なんかその傾向がかなりある)

だから、最初に輪郭ですべて囲んでしまう。これが絶対に正しい描き方ではないかもしれないけど、僕にはこのやり方が最適だったというお話です。

●モブの描き方

上の話の関連でモブ(群衆)のペン入れについて。

昔、「大使閣下~」でオーケストラを描いたことがあります。配列はよくあるパターンで、確か向かって左から第一バイオリン、第二バイオリン、ビオラ、チェロ、ダブルベースだったかな。真ん中が管楽器で後ろの方にティンパニーがいたはず。
漫画の中で演奏したのがブラームスの交響曲第一番だったから、今なら楽器編成までちゃんと考えて描くんだけど、あの当時はそこまではやってないはずです。個人的に第二楽章のオーボエの旋律が大好きなので、オーボエ奏者が目立つように描きたかった。

それはともかく、たくさんの人をペン入れするのは実はけっこう難しい。駅のホームで朝のラッシュを描くのはまだいいのだけど、オーケストラのような規則性のあるモブは、一人ひとりちまちまペン入れをしていると全体がぼやけてきます。で、あのコマは確か一度失敗して描き直しているはず。
結論から言うと、オーケストラをひとつの生命体だと考えて、ジグソーパズルを外枠から組み立てるみたいに全体の輪郭を先にペン入れするとかなり楽にまとまりました。

第一バイオリンから一人ひとりペン入れしていくと、チェロ奏者のあたりで集中力が途切れてくるのですが、全体の輪郭が先にあると、中の人物をペン入れするのがかなり楽しくなってきます。

これで味をしめた僕は、「鉄子の育て方」のモブでも全体の輪郭を先にペン入れをしてから、だんだん中の人物をペン入れするようにしています。

これの応用として、上の絵だと女の子が二人で手を組んでいますが、あれも二人をひとつの生命体としてペン入れしています。黒髪ロングの左側の輪郭線を描いてから、茶色い髪の子の右の輪郭線を引き、それから頭、足、と進めています。その方が「一体感」が出るからです。

……………………………………

と、ここまでいろいろ小難しいことを書いてきましたが、これはあくまで「僕が絵を描くときに注意するポイント」を書き並べたものです。本音を言えば、

「絵なんて好きなように描けばいいんだよ」

となるのですが、基本も何もなく独学で絵を描いてきた自分には「あの時これがわかっていればもっと楽に絵が描けたのに」と思うことがいっぱいあるので、ちょっと書いてみました。

※2015年12月27日修正。
Photo

線画をもう一度スキャンしなおして解像度を上げてます。あと全体的に色を派手にしてみました。
パソコンではちゃんとした色のつもりなのですが、別の端末だと肌色が黄色っぽくなるので、
ちょっとくどいくらいピンクにしてみました。あと、細かいところ微妙に修正。


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