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2015年12月 7日 (月)

絵について、しつこいけどまた語る

お肉が食べられない日々が続いております。若い頃なら耐えられなかったかもしれないけど、今の年齢だとお肉抜きの食生活もそれなりに楽しめてしまうので、まだ頑張れます。
なにせカレーにお肉を入れないで普通においしく食べてますからね。(ルーはあれだけで油の塊だからあんまり良くないんだろうけど)

で、今回は絵を描くときのお約束をつらつらと書いてみます。
自分が絵を描くときに注意するポイントなので、極端な話、自分にしか意味はないのかもしれないけど、「あの人は絵を描くときにこんなことを考えながら描いているのか」と座興程度にはなるかと思います。

01

●デッサン

最近になって確信したことだけど、鉛筆なりシャープペンなりで下書きを始めるときはペンを立てるほうがいい。紙に対してペンの軸が垂直になるように心がける。よくイーゼルにキャンバスをかけてデッサンを始めるとき、大体のアタリを鉛筆を垂直に立ててやるけど、あれはものすごく理にかなってる。
____________________________
|         |
|  原稿用紙   |
|   ∧     |
|     ||      |
|     ||      |
|     ||      |
|     ||      |
|          |
|   垂直     |
|          |
|_______|

鉛筆の角度が2時や10時の角度になると正しいデッサンが出来ない。少なくとも最初のアタリを取るときは、鉛筆を立ててやる方がいい。

(上から見れば垂直ということで横から見れば斜めになってます)
(僕の鉛筆の持ち方はクセが強すぎてデッサンがうまくいかないことが多かった)

●顔に十字の線をいれる。

人物の顔を描くときに丸を描いて十字を切ってだいたいの目鼻の位置を決める。
ただし、いい加減に十字を入れてもあんまり意味がない。鉛筆を斜めにして描いた十字は斜めにひしゃげているから、その上に左右の目を入れても右目が上を向いて左目が下を向いてる感じで必ずおかしくなる。だから、十字は鉛筆を原稿用紙に対して垂直にして入れるようにする。

●できるだけ立体を意識して下書きをする。

下書きするときはあんまり鉛筆の角度とかは考えていない。アタリがしっかり入っていれば自然と正しい角度に矯正される。

これはいろんなことに言えることなんだろうけど、結局正しい姿勢を心がけることが上達の近道なんでしょうね。前にもどこかで書いたけど、僕は姿勢があまり良くないから絵が全然上達しなかった。もし、今目の前に若い頃の自分がいたら、まずその姿勢を直せとアドバイスするはずです。
「君のデッサンが歪んでいるのは君の姿勢が歪んでいるからだ」
とかなんとか。

でも、若い頃の自分は「これが俺流だ」とか頑固なことを言って抵抗するんだろうな。

●ペン入れは輪郭から

これはこのブログでもあちこちで書いてます。結局、すべては○に行きつく。人間の始まりが受精卵だとすれば、人生はその丸い球が分裂して複雑な形になっていく過程なのでしょう。でも、どんなに複雑な形になっても結局はただの○です。
例えば「手」を描くときでも、指を一本一本ちまちまとは描かない。まずシルエットをイメージして全体の形を描いてから爪とか関節とかの線を入れる。不思議なもので姿勢をちゃんとしてシルエットを描くと、自然と爪の具合まで鉛筆の先から出てきます。これが、すごく面白い。(上の絵の熊と真田さんの指は失敗してるけど))

ルーベンスだか誰だか忘れてしまったけど、有名な画家の先生が王様の使者に「絵の進行具合はどうか」と尋ねられて、「これを王様に見せなさい」とキャンバスに丸を描いて渡したって話があったと思う。あれはたぶん、「ひと筆でこんなきれいな丸が描けるくらい、今の私は絶好調」って意味なんだろうけど、昔の偉い人も○にこだわっていたんだなと考えると、いろいろ絵を描く糸口が見つかりそうな気がします。

で、ペン入れなんだけど、結局人体は複雑な球体であるってことで、たとえ手足が飛び出したいびつな形であっても、たった一つの中心点に向かって均等に引っ張られている。レオナルド・ダ・ヴィンチが丸の中に手を広げた人体の絵を残しているけど、イメージとしてはあんな感じ。だから、手とか足を個別に一生懸命描いてもバラバラ死体をつなぎ合わせたような絵にしかならない。人体の中心点が明後日の方向にずれまくるからだ。(僕の絵なんかその傾向がかなりある)

だから、最初に輪郭ですべて囲んでしまう。これが絶対に正しい描き方ではないかもしれないけど、僕にはこのやり方が最適だったというお話です。

●モブの描き方

上の話の関連でモブ(群衆)のペン入れについて。

昔、「大使閣下~」でオーケストラを描いたことがあります。配列はよくあるパターンで、確か向かって左から第一バイオリン、第二バイオリン、ビオラ、チェロ、ダブルベースだったかな。真ん中が管楽器で後ろの方にティンパニーがいたはず。
漫画の中で演奏したのがブラームスの交響曲第一番だったから、今なら楽器編成までちゃんと考えて描くんだけど、あの当時はそこまではやってないはずです。個人的に第二楽章のオーボエの旋律が大好きなので、オーボエ奏者が目立つように描きたかった。

それはともかく、たくさんの人をペン入れするのは実はけっこう難しい。駅のホームで朝のラッシュを描くのはまだいいのだけど、オーケストラのような規則性のあるモブは、一人ひとりちまちまペン入れをしていると全体がぼやけてきます。で、あのコマは確か一度失敗して描き直しているはず。
結論から言うと、オーケストラをひとつの生命体だと考えて、ジグソーパズルを外枠から組み立てるみたいに全体の輪郭を先にペン入れするとかなり楽にまとまりました。

第一バイオリンから一人ひとりペン入れしていくと、チェロ奏者のあたりで集中力が途切れてくるのですが、全体の輪郭が先にあると、中の人物をペン入れするのがかなり楽しくなってきます。

これで味をしめた僕は、「鉄子の育て方」のモブでも全体の輪郭を先にペン入れをしてから、だんだん中の人物をペン入れするようにしています。

これの応用として、上の絵だと女の子が二人で手を組んでいますが、あれも二人をひとつの生命体としてペン入れしています。黒髪ロングの左側の輪郭線を描いてから、茶色い髪の子の右の輪郭線を引き、それから頭、足、と進めています。その方が「一体感」が出るからです。

……………………………………

と、ここまでいろいろ小難しいことを書いてきましたが、これはあくまで「僕が絵を描くときに注意するポイント」を書き並べたものです。本音を言えば、

「絵なんて好きなように描けばいいんだよ」

となるのですが、基本も何もなく独学で絵を描いてきた自分には「あの時これがわかっていればもっと楽に絵が描けたのに」と思うことがいっぱいあるので、ちょっと書いてみました。

※2015年12月27日修正。
Photo

線画をもう一度スキャンしなおして解像度を上げてます。あと全体的に色を派手にしてみました。
パソコンではちゃんとした色のつもりなのですが、別の端末だと肌色が黄色っぽくなるので、
ちょっとくどいくらいピンクにしてみました。あと、細かいところ微妙に修正。


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