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2016年6月15日 (水)

ラブシーン見ちゃった事件

Irast8

またお絵かきの話。

今回は普通にGペンを使ってペン入れをしている。
順番は、輪郭→目→鼻口眉毛→顎→髪の毛→その他。

この頃は水性顔料マーカーのピグマばかり使っているけれど、
絵に立体感を与えるなら、圧倒的につけペンのペン入れがいい。

色塗りはコミックスタジオの色塗りツールそのまんま。

ただ、今回は先に全体の色を青と決めて、それを一面に塗ってから、
ちょいとずつ色彩を変更していった。
最終的に青い色の部分はあんまり残ってないけど、
なんとなく青い絵の感じは出てるんじゃないかな。

このやり方をやっていて、ふと思い出したことがある。

小学校の四年生の頃、クラスに転校生がやってきた。
ショートヘアーで目元のかわいいAさんって女の子だった。

家は「山の手」の優雅なマンション。比較的ステイタスの高い人たちが住んでる。
自分は山ふもとの食堂の息子なので、なんとなく気おくれしてしまう。

まあ、クラスには豪邸住まいのモノホンのお嬢様がいらしたので、
彼女に比べれば庶民派の女の子なのだろうけど、育ちはとても良さそうだった。

成績は優秀で、けっこう美人さん。くしゃみをすると、
「くっしゅん」
と棒読みのような脱力系の声がしたので、授業中の静まり返った教室が、
そのたびに大爆笑に包まれた。

学級委員長もやってたような気がするし、すべてがすべてソツなくこなせるので、
クラスでも一目置かれる感じの女の子だった。
そんな子だから、コミカルな「くっしゅん」のくしゃみが余計におかしかったんだな。
ああ、神様はちゃんとこの子にも弱点を与えてくださったんだな、と。

で、この子の特技がよりにもよって絵を描くことだった。
僕も学級新聞の四コマ漫画を任される程度には絵に自信のある子どもだったので、
「面倒なのが来たな」
とちょいとばかり警戒した。
クラスヒエラルキーの中で、「お絵かきの上手な○○さん」というのは、
強力な看板になり、それがそのままクラスでの発言権につながっていくのだ。
だから、図画工作の時間などに彼女が絵を描き始めると、
僕はそれとなくのぞいたりしていた。

なんの絵だったかは忘れてしまったけど、Aさんは鉛筆で下書きを入れると、
やおら画用紙一面をオーカーイエロー一色で塗りつぶし始めた。
なんだこの子は、なにやってんだ?と僕はあっけにとられた。

そこからちょいちょいと色を足していって、色のバランスを見ながら調節しているらしい。
小学校の4年生でこんなプロっぽいやり方を見せつけられると、
普通のガキんちょの自分は、敗北を認めるしかなかった。

思えば、「色塗りが上手でも、それが絵描きの性能の差ではない!」とひねくれたのは、
全部このAさんの責任だな。
僕が色塗りに苦手意識を持ったのはたぶんこのときからだ。

で、そのAさんだけど、
中学でも同じクラスだったのかな。一つだけ強烈に覚えているのが、
「ラブシーン見ちゃった事件」かな。
教室異動で音楽室に行くことになって、自分も少し遅れて教室を出たのだけど、
なんか、音楽室の前で女の子たちが異様に興奮してキャーキャー騒いでいる。
「なんかあったの?」
と、クラスのおしゃべりな女の子に聞いてみたら、
「三年生の先輩がキスしてた!」
と絶叫するのだ。
なんでも、校内でも有名なカップルさんが白昼の音楽室で堂々といたしていたらしい。
で、その現場をリアルに目撃してしまった女の子たちが、
制御棒ぶち抜きでテンションマックスになってしまったのだった。

クラスの男子は、へえ、そうかい、みたいな顔だったけど、
思春期の中学生女子にとっては、お目めキラキラになってしまうくらいの大事件、
だったのだろう。
なにしろ、あのパーフェクト超人のAさんが、顔を真っ赤にしてはしゃいでいるのだ。
端正なお顔がお猿さんのように真っ赤っかである。
「こいつ、こんなキャラクターだっけ?」
と、心のライバルの豹変ぶりに、自分は愕然としたのでした。まる。

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