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2016年9月 4日 (日)

そば焼酎を生のまま飲んでる自分


先日、従兄の息子さんの結婚式が都内で行われて、山陰から一族が大挙してやってきた。
(出雲のそば焼酎をお土産でいただいてとても美味しかったです)
久しぶりに正装してエッチラオッチラ出向いたのですが、
なんかすごいゴージャスな披露宴で、おじちゃんは太陽にさらされた土竜の気分だったよ。

ちなみに、このホテルで自分は講談社コミックオープンの賞をいただいている。

ちば賞コミックオープンと、ヤンマガの新人賞をいっぺんにやっていただいたんだけど、
「金のちばてつや胸像」がトロフィとして贈呈されたのはこの時が最初で、
自分は第一回の面子の一人、だったりする。
なんかいろんな地方から受賞者の方がいらしていて、大阪とか北海道の方もいたな。
「みんなで頑張ろう!」みたいな話もしたように思うけど、
誰も残ってねぇ。
当時の担当編集者さんの「今回は天才はいないねぇ」の言葉が苦々しく思い出されます。

いや、それはともかく結婚式である。

チャペルに入場するとき、入り口で若い女の子ががに股でチェロを演奏していた。
ジャクリーヌ・デュプレがミニスカートでチェロを演奏して以来、
この手のがに股女性チェリストはなぜかカッコよく見えてしまう。
ピンクのドレスの女の子ががに股でチェロを演奏するって、良くないですか、
僕だけですか、まあ趣味は人それぞれなので。

演奏していたのはJ.Sバッハの無伴奏チェロ組曲第一番のプレリュード。

聴けば「ああ、あれか」となるくらいの有名曲です。
演奏するのは割と簡単な曲らしい。それでいてなんか荘厳な空気も醸し出されるので、
結婚式の前に演奏するにはうってつけの曲なのだろう。

おかげでその日以来、バッハのプレリュードが頭の中で鳴り続いているので、
この頃はそのCDばかり聴いていたりする。
無伴奏だからチェリストが一人で延々曲を演奏し続ける。
僕が持っているのはマイナルディの3番と4番のCDで、アマゾンで確認したら
中古価格が9000円台にまで高騰していた。
クラシックのCDは売れないから、マニア向けのアイテムだとどんどん高値がつく。
マイナルディさんの演奏は時間をかけてじっくり弾き込むタイプのものなので、
一般受けはしないが、好きな人には「一生持っていたいCD」になるらしい。

チェロの低音がえらく気持ちいい。肩こりや腰痛には効果抜群なんじゃないか。
この頃思うのだけど、演奏家は按摩師の心で演奏してくれるとありがたい。
感動させようとか、強烈なインパクトを残そうとか、変な欲をかいてはいけない。
ひたすらお客の体をもみほぐす心で、エッチラオッチラ弦をこすってもらいたい。

……なんか若者の結婚式の空気に当てられて、ちょっとおじいちゃんモードになってるな。

学生時代の先輩に先生をしている方がいらっしゃるのだけど、
その方に「若いもんに交わるとちょっと元気になりますね」とメールしたところ、
「俺はいつも若いもんと一緒だから若いんだぞ!」
とお言葉を頂戴してしまった。
そりゃそうだ。いつだかの年賀状で剣道の防具で完全武装した先輩が
剣道部に取り囲まれているスナップがあった。若いエナジーを吸収しまくりだろう。

孫がお風呂に入った後に湯船につかるおじいちゃんおばあちゃんのようなもので、
老人はそうやって吸血鬼のように若者のエキスを取り込むのである。
ずいぶん前にテレビで浮世絵の摺師のおじいちゃんだったかな、孫に頬ずりして、
……というか顔面をこすりつけて、
「力をいっぱいもらうんじゃ」
とやっていたけど、あれは本当にエナジーを取り込んでいるのだとこの頃は思う。

若者よ、年寄りがいくらうざくてもエネルギーくらいは分けてやってくれ、
孫悟空が「オラに元気をわけてくれ」と言ってるようなもんなんだから。

で、結婚披露宴。
この頃はキャンドルサービスの代わりにビールのサーバーサービスなんてのを
やっているのだと初めて知った。
新郎がゴーストバスターズみたいに巨大なサーバーを背負って現れ、
新婦と一緒にテーブルを回ってビールをついでまわっている。
なかなかお洒落なことをやるんだなと思って見ていると、
若い新郎の友人たちがサーバージョッキのビールを一気飲みし始めた。

えらい盛り上がってたけど、会場の司会者にやんわりと注意されていた。

ああ、三十前後だとまだあれだけの元気はあるんだなと、
ちょっとうらやましくなった。
どうでもいいけどこの間テレビをつけたらゴーストバスターズをやってて、
思わず観てしまった。1984年の映画だからあの子らみんな生まれてないじゃん。
ついこの間、マシュマロマンで盛り上がっていたような気がするけど、
もう古典映画なんだな。新作も作られたし。

コンピューターグラフィックの発展が映画をスぺクタルとして大発展させた。
昔は「トロン」という映画が「全編CG使用」みたいなのを売りにしてたけど、
新しい技術というのは目新しいけどすぐに古くなる。
「トロン」なんて今の若い子が見たら笑っちゃう技術なんだろうな。
まあ、僕もたぶん笑うけど。
マイケル・ジャクソンが「ホワイト・オア・ブラック」のPVだったかな。
老若男女の顔が次々と変形していくという当時の最新のCGを使ったことがあって、
あの当時はビデオを繰り返し巻き戻して、
「すげえ、こんなことまで出来てしまうんだ」
と、体が震えるような感動をしたことがあったけど、
2016年現在の本物と見分けがつかないレベルにまで進化したCGを見てしまうと、
なんであれで感動できたのか、わりと普通に悩む。
技術革新はものすごい衝撃で僕たちを揺さぶるけれど、
あの当時の感動は時間がたつともう追体験することが出来ない。
今またあれくらいの感動をしようと思ったら、目の前の女の子がニッコリ笑っていて、
「でも私、CGなんですよ」
と空を飛び始めるくらいしないと、追いつかないんじゃないかな。

漫画の世界では八十年代にはもうあった設定なんだけどさ。バーチャルアイドルって。
メガゾーン23だっけ?
近所のビデオ屋で店じまいセールやったとき、アシの子が掘り出してきて、
「めずらしいもんが手に入りましたぜ、旦那」
とウシシ笑いかましてたっけ。

そのビデオデッキも生産が中止されて中古市場でしかもう手に入らない。

いかんな、老人めいた発言をするのが悪趣味的に楽しくなってきた。
とどのつまり、自分は文化的に刺激的だった時代を経験していることを自慢したいのだ。
おじいちゃんが「長嶋と大鵬はすごかった、そして卵焼きも昔の方がおいしかった」と、
懐古趣味丸出しで昔語りしているようなもんだ。

今の子だって「イチロー、白鳳、ふんわりプリン」の方がすごいと言い返しそうなもんだ。
この間のオリンピックだって、朝方のテレビに思いっきり食いついてたもんね。
錦織のテニスとか、トイレ長いよって結構やきもきしていた。

若い子の単純な実力だと、昔の若者よりもはるかに上を行っていると思う。
音楽業界だって、世界に通用するアーティストはいっぱいいる。
ただ、それらの才能を生かせる土壌が、どんどん削られていってるんだろうな、とも思う。
で、おじさんとしてはサーバージョッキのビールをイッキ飲みしている若者を見て、
「頑張れ」
と呟いてしまっていたりするのだな。
その子ら日本をマジで背負って立つ優良企業の人材だったりするし。

親族の女性陣にテーブルの花を持って帰りなさいと手渡されてしまったので、
しばらく百合の花が部屋に飾られていた。
披露宴会場にいたときは気付かなかったけど、華やかな香りが二日くらい続いていた。
その間、外を出歩くときもえらくはや足になって元気いっぱいに歩き回っていた。
なるほど、これが処女の血を吸った後の吸血鬼の気分なのだなと、少しうれしくなった。

この頃思ってることを片っ端から突っ込んだのでわけのわからない文章になってるけど、
まあ、書いてる本人は割と楽しんで書いているので、これでいいかなと。

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コメント

かわすみ先生、お久しぶりです、こんにちは!

トロンも新作出てますよ~ (トロン・レガシーでしたっけ)

ただし、旧作ほどのカルチャーショックを感じるかは?ですが…

確かに絵は無茶苦茶に綺麗なCGになってるんですが、なんか普通というか…

ゲーム機に例えるとファミコンとプレステ4の差/違いのような感じでしょうか…?

「感動した!」から、「感心する。」への、移り変わりでしょうか?

またインチキ評論家みたいな事を書き込んですみません。

どうかお許しください。それでは失礼致します。

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