無料ブログはココログ

amazon

  • PCソフト
  • DVDベストセラー
  • ベストセラー
  • ウィジェット

« 画竜点睛 | トップページ | 秘伝の技 »

2016年10月 1日 (土)

有名人

江戸川区に住んでいた時の話。
近所の川に小奇麗な橋がかかって、普段ブラブラ歩いてばかりいた自分には、
格好のお散歩コースになった。
白いアーチを伸ばして、上からワイヤーで橋を持ち上げる感じのもので、
なんでこんな殺風景なところに作ったのか、ちょっと悩む代物ではあった。
でもまあ、綺麗なんだから不満はない。
夜中に川の土手際をブラブラ徘徊していたら、
なぜか綺麗にライトアップされて、その白いアーチが輝いていたことがあった。
もう一二時近いのに何事だろうと近づいていくと、黒山の人だかりがあった。
「何事ですか」
と見知らぬおじさんに声をかけると、
「ドラマの撮影をやってんだよ」
とのことだった。
なるほど、出来たばかりで知名度のない橋をライトアップでお洒落に演出して、
ドラマのワンシーンに使おうというわけか。
普段は気にもかけなかったけれど、橋の少し離れたところには寂れた公園があり、
そこにワゴン車が止められ、照明が明々と照らされている。
どうやらあの中にSMAPの香取慎吾くんと女優の安田成美さんがいるらしい。
撮影そのものは、スタッフさんに離れているように指示されたので見ていない。
香取くんは撮影が終わると黒いカーテンに隠されて、すぐにワゴン車に乗り込んだようだ。
近くの女の子が友達に話していた。

ドラマそのものは結局見ていないのだけど、
テレビガイドでそのシーンがスナップショットで使われることがあり、
あの白い橋が白鳥のようにアーチを伸ばしている姿をたびたび見かけた。
「そこまで大した橋じゃないんじゃないかな」
と思わんでもないが、ご近所がドラマに使われたのは素直にうれしい。
「ドク」ってドラマだったと思う。

東京都内に住んでいても山手線の内側にはめったに出向かない自分は、
有名人などとはめったに出くわさない。

池袋界隈をブラブラと歩いていたとき、
何気なく表札を見たら「横山光輝」と書いてあってびびった。
当時は「コミックトム」を毎月買って読んでいたので、
「歴史ものの大家のお住まいであったか」
と思わず拝み倒してきた。
お亡くなりになったのはその数年後のことだったと思う。

僕が「大使閣下」の最初のネームを切ったとき、
斜めのコマを使ったり、ずいぶん派手なネームを切ったのだけど、
「セリフの量を考えるとこれじゃ読みにくいな」
と考えて、横山光輝風にブロック状のコマ割りをすることにした。
だから最初の読み切りには少し横山光輝先生の影響がある。
たぶん、あの表札を拝んだ直後だったからじゃないかな。
ご利益はあったわけだ。

同じく池袋で地下の食品売り場から長いエスカレーターで二階まで登ったら、
ガラスの間仕切りの向こうで嘉門達夫が営業をやっていた。
レコードショップか何かのお店の中だと思われる。
ありがたいので拝み倒してきた。
テレビでずいぶん楽しませていただいている。
本気で笑い転げたことも何度かあった。
その背中がガラス一枚を隔ててすぐ目の前数十センチのところにある。
これが拝まないでいられようか。
「ありがたや、ありがたや」
……この方に唯一不満があるとすれば、
バッハの「トッカータとフーガ」を聴くたび、
「たらりーん、鼻から牛乳ー」
のフレーズが頭に浮かんで仕方がないことだ。
そこはちょっと許しがたい。

有名人と近距離ですれ違う機会なんてめったにありゃしない。
その気になれば、あちこちで握手会だのサイン会だのをやっているのだが、
そういう場にわざわざ出向いて行こうというほどの気概も自分にはない。
だから出会わない。

子供の頃はそうでもなかったかな。
名古屋で「千代田橋のユニー」という大きなスーパーが出来て、
そこではたびたび催し物があったので、面白そうなものがあると出向いていた。
小学生の頃、神谷明さんがスクールメイツのみなさんといらっしゃって、
歌とトークを披露してくれたのは鮮明に覚えている。
まだ北斗の拳もキン肉マンもない時代だったので、
「ライディーンのひびき洸だ!」
って感じで、なんかうれしかった。
本物の声優さんはやっぱり声が違うなと、聞きほれた。
スクールメイツが後ろでダンスしているのは、今考えるとちょっと謎だったけど。
(僕の記憶が間違いでなければ、ライディーンのエンディング「俺は洸だ」歌ってくれたんだと思う。
そりゃそうだ、あなた以外にひびき洸はいない)

そのライディーンつながりというわけでもないんだろうけど、
アニメーターの安彦良和さんがユニーにいらしたことがあって、
あれは初監督作品の営業だと思うんだけど、
「アリオンの安彦さんだ!ガンダムだ!マチルダさーん!」
と訳の分からない興奮をしたのも覚えている。
僕がイベント関係でまともに足を向けたのって、たぶんあれが最後だと思う。

なんだかんだで有名人というのは拝むだけでご利益のあるありがたい存在である。
何かオーラみたいなものが分けてもらえそうな気がする。
少なくとも、会ったときの感激というのは長々と残っていく。

当人にとっては面倒極まりないことなんだろうけど、
そこはほれ、有名税というものなんじゃないかなと、
お気楽な自分は考えるのであった。

« 画竜点睛 | トップページ | 秘伝の技 »

コラム」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。
「ドク」見てました。
けど、ストーリー覚えていません。
今井美樹の主題歌と安田成美の立ち姿は残ってます。
「PRIDE]いい曲です。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1669327/67748935

この記事へのトラックバック一覧です: 有名人:

« 画竜点睛 | トップページ | 秘伝の技 »