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2017年1月20日 (金)

ネームの話


東京では寒い毎日が続いております。
すっかり家に引きこもって漫画のネームを書き続けていたのですが、
それもなんとか終わりまして、作画に入っているところです。

「ネーム」というのは漫画に詳しい人には言わずもがなの用語なのですが、
漫画を描くための設計図みたいなもので、
自分の場合だと大規模スーパーで売ってる子供用の「らくがきちょう」を使っています。
八十枚が一綴りになっていて三冊、それで税込み三百円くらい。安い。

以前、新幹線で移動中に担当編集の方にネームをチェックしていただいたことがあって、
「君、こんなので書いてんの?」
と呆れられたことがあったので、偉い先生は「超高級手すき和紙」を使っているのかも。
まあ、冗談ですけど。

「ネーム」ってのは本来は漫画の吹き出しの中のセリフ文字のことだと思うんだけど、
漫画の設計図を作る場合でも、このセリフがメインになることが多いので、
設計図のことも「ネーム」と呼ぶのだと思います。
あくまでも主目的はキャラクターのセリフ部分で、絵はおまけですから簡略化する。
人によっては丸を書いて人物の名前だけ、みたいな方もいるみたいです。

自分は、どちらかというと書き込んでしまうタイプで、
キャラクターの表情なんかも一筆入魂の気合で書いていたりします。
忘れっぽいんです。時間が経つとどんな表情だったか思い出せなくなってしまう。

本当はこれって、良くない癖なのかもしれません。
編集の方にも、
「もっと簡単なのでいいよ」
とたびたび注意されましたし、有名な作家さんのインタビューなんかでも、
「ネームで気合を入れて絵を描くと本番で本気が出せない」
とおっしゃっているのを読んだことがあります。

自分のはこんな感じです。
これでもたぶん描き込みずぎ。

Img001

だいたいの設計図ですから、誤字脱字はしまくりになります。
この回でも「産湯」を「初湯」と書いてしまう、なんてのがありました。

Img003

でもまあ、気にしない。
ネームを書いている最中は頭の中でキャラクターがお喋りしている状態なので、
それを急いで書きとめなくてはいけない。
編集さんのほうでもそれがわかっていますから、基本的に無視してくれます。

編集さんじゃないとすごいことになります。
某鉄道漫画の時はネームを専門家の方にチェックしていただいたのですが、
もうなんだ、鉄道知識のチェックじゃなくて漢字の間違いのチェックになってた。
編集さんが見かねて、
「本人もわかってやってるんですよ、勢いの方を重要視してるだけなんです」
「講〇社の校閲は優秀ですから無視してください」
「あんまり指摘すると作家さんが落ち込みますんで」
と助け船を出してくれたけど、それでも止まらなかった。
一般社会人としてその間違いはどうなの?ってことなんだと思う。
以来、ネームを読み返すときは辞書を片手にチェックするようにしています。
「産湯」も自分で修正したし。

文字はまあ、汚い字になってしまう。キャラクターの会話を急いでスケッチしてますから、
「一文字一文字丁寧に」とはいかない。
「読めればいい」
と開き直っていたりします。
自分で書いといて「編集さんてよくこんな文字が読めるよな」と思うくらいです。
で、一度そのことを聞いてみたことがあった。
「いつも汚い字でごめんなさい」
「いやいや、君の字はまだ読みやすいほうだよ。もっとすごい人いますから」
と、にこやかに返答された。
長年漫画の担当していると作家さんの癖字をマスターしてしまうらしい。
偉いもんだなと感動する。

ああ、そうだ、今思い出した。
昔、アシスタント先の先生の原稿に消しゴムをかけるとき、
吹き出しの中のミミズを消したら、
「なんで消しちゃうんですか!」
と、ものすごく怒られたことがあった。
どうやらセリフをメモしていたらしい。
まさか、文字だとは思わなかった。
で、先生もちょっと機嫌が悪くなりまして、
「なんてセリフだったかなぁ」
「畜生、思いだせねぇ」
と唸りまくってた。
普段は温厚で明るい先生が豹変してしまったので、さすがに青ざめた。

本当に文字だとは思わなかったんです。ごめんなさい。

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