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2017年3月26日 (日)

北勢線の話をもう一度。

昔、三重県の三岐鉄道を取材させていただいたとき、迷子になった。
酒席でスマートフォンの話をしていて思い出した。

ナローゲージの北勢線は黄色い鉄道車両がかわいらしく、
取材は楽しかった。このときはドラマの方の脚本が上がっていて、
基本的にはそれに沿って順繰りに駅を取材していった。
とある駅では
「近所に飲食店がないのでコンビニ弁当でグルメなお昼」
というネタがあったのだけど、
駅の真ん前に立派なレストランがあった。
「おいおい、これどうするんだよ」
と思いながら、そのレストランで昼食をとった。

で、そこからコンビニを取材しなくてはと思い、
お店の人に「この辺にコンビニありますよね?」と尋ねたら、
「この道をずーーーーっとまっすぐ行くと、右に折れたところにありますよ」
と言われ、何百メートルか歩いた。ドラマの脚本と現実は必ずしも一致しない。

コンビニでエビフライのあるお弁当を探したけどなかった。

その後、蘇原の駅で降りてめがね橋の取材をした。
この時もずいぶん歩いた。のどかな街中を歩くときは気持ちよかったのだけど、
広大な田畑のあぜ道を延々歩いているときは、
「まだ続くのか」
とうんざりした。

P1050398

めがね橋は鉄道ファンの撮影ポイントなので、二人ほどファンの方がいらした。
「もうすぐ来ますよ」
と三人でワクワクしながらカメラを構えた。
古い石造りの橋の上を、黄色い鉄道車両がまっすぐに走り抜けていった。

P1050405

その帰り道で迷子になった。
こんなとき、スマホがあれば現在地を特定できるのだろうけど、
ガラケーなので自分がどこにいるのかさっぱりわからない。
「駅はどこだ!」
とぼやいた。
自販機もない田舎道で、のどがカラカラに乾いて、砂漠のど真ん中にいる気分だった。

そのとき、目の前を制服の女子学生二人組が談笑しながら通り過ぎた。
「しめた」
と思った。彼女たちは下校中に違いない。ひょっとしたら駅に向かってるんじゃないか。
で、不本意ながらも女子高生二人をストーキングすることにした。

僕は人生においてストーキングなんてやったことがない。
ちょっとドキドキした。
「怪しい男が私たちの後ろからついてきてる!」
と通報されたらどうしようかと、いろいろ妄想しながらテクテク歩いた。

果たして、彼女たちの目的地は駅だった。

その後、順調に取材を重ねて、麻生田駅のあたりで夕空が広がっていた。
「今日はこのまま名古屋の実家に帰って、さっき買った名物のお蕎麦を食べよう」
と考えていたら、編集部から電話が入って、
「昨日もらった原稿にミスがあるから、早く東京に戻ってください!」
と言われ、自分のミスなのだけど、泣く泣く東京に戻ることにした。

P1050496

蘇原駅で「夕方の街並みを撮影しておこう」と思い、
本日何度目かの途中下車。一日乗車券を使いまくっていたのだけど、
さすがに改札のおばさんに顔を覚えられ、
「あなたは何をしているの?」
って目を向けられる。取材です。純然たる取材です。
女の子を尾行した後ろめたさがあるから、この駅はなんだかおっかない。

星川駅で星の駅舎を取材。
駅員さんに「星の駅舎ってどのあたりで見れますか」と尋ねたら、
「出たらすぐわかりますよ。星、大きいですから」
と、とても親切に教えてくださった。

P1050530

新幹線で東京にもどって、原稿の修正作業に入ったのでした。

似たようなことを以前にも書いたような気がするけど、
なんか懐かしくなったので書いてみました。

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