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2017年8月26日 (土)

24時間テレビ

24時間テレビか……
僕が子供頃には「24時間、テレビが放送されている」ってのはすごいインパクトだった。
40年くらい前の昭和のお話だ。

テレビは深夜に11PMを観て(ガキがそんなもん観るなよ)一時くらいになると終了。
あとは停波になって走査線がザーーーーと流れていた。
ブラウン管テレビだから、縞模様にランダムな光線が発射されるのだ。
不気味っちゃ不気味である。リングの貞子が出てもおかしくない。

昔の深夜番組はものすごくスケベだったんだよね。70年代末期はすごかった。
今じや絶対あり得ない。ウイークエンダーとか、すごかった。
母親が男と再婚して、熱々の夫婦だったんだけど、娘を残して他界。
で、男は失意のあまり、亡き妻の面影を娘に見て、手を出す。
ショッキングなシーンがおっぱい付きで展開された後、
「私お母さんの代わりにされちゃったよ……」という娘のセリフが続く。
で、お父さんが殺されて、その実際にあった事件をドラマにして見せているんだけど、
小学生にあんなものを見せちゃいかんな。

せんだみつおの番組もすごかった。トップレスの女の子たちがガラスの蟻地獄に入って、
周囲にばらまかれた札束目当てに這い上がろうともがくもがく。
それをカメラはガラスの向こうから煽るように撮影する。
おっぱいとかガラスに押し付けられて変な形にゆがんでるんだよね。
でも女の子たちの表情があんまり必死だったんで、エッチというより卑猥って感じだった。
あんなきれいなお姉さんでもああも浅ましくなるもんかと、小学生にはいい勉強になった。
(父親は「ひろし君はスケベだな」と言ったまま放置してくれた)

二時間ドラマの目玉が女優さんのベッドシーンと
おっぱいシーン(シャワーシーン)だった時代の話だ。
バブル前のお父さんたちは、ああいうテレビ番組で日ごろの疲れを癒していたんだよね。
八十年代になって規制が強化されて軒並み消えてしまったけど。

また話題がそれた。

そんなこんなで24時間、テレビがぶっ続けで放送されるというインパクトはすごかった。
ビデオもまだ普及する前の話だから、あれを全部見るってのは、勇者!って感じ。
純真な小学生だった僕は、テレビ局の人が不眠不休でボランティアをするのは偉いなって、
素朴に信じ込んでいた。きっとみんな無料で働いてるんだろうなって。

そんなわきゃねぇ。

名古屋の純真な、漫画好きの小学生にとっては、手塚治虫のアニメが楽しみだった。
24時間テレビの中間地点、朝方からお昼前くらいの時間だったと思う。
坂口尚さんがキャラデザのバンダーブック?が最初だったかな。
で、マリンエクスプレスとか、手塚治虫が大将になって作ったアニメが放送されていた。
毎年必ず一作づつ、夏の最後の豪華なプレゼントって感じで。

マリンエクスプレスは力入ってたな。手塚キャラ総出演って感じ。
海の中を走るオリエント急行みたいな豪華列車の中で事件が次々と起こる。
名探偵ヒゲ親父が大活躍!みたいな。
古代風の武装兵団が何万と襲ってくるシーンがちゃんと動画で動いていて、
ヒゲ親父がそのことを突っ込むメタなセリフなんか、よく覚えている。
アニメーター手塚治虫としてはそこを注目してもらいたかったんだろうな。
宮崎駿がナウシカとかやる前の話で、手塚先生としては自分がアニメを牽引しているって、
ものすごい自覚があったんだと思う。

そういうアニメとしてのすごい部分は、八十年代にナウシカとかマクロスが出てきて、
すべて乗り越えられてしまったわけだけど。(二つとも劇場で観てスゲー!ってなった)

八十年代に入ってプライムローズなんかもアニメ化していたけど、
僕らの世代にはすでに手塚先生の絵は古臭い昔の絵になっていたので、
それで八十年代風ロリッ娘アニメをやられても、ちょっと……って感じだった。
せめてヒロインの髪の毛が原作同様ピンクだったらよかったんだけど、紫だもんな。

ある意味、時代を先取りしていたんじゃないかと思わんでもないが、
綾波とか、「馬鹿バッカ」のルリちゃんとか、あんな感じの髪の色を使うのは、
八十年代だとちょっと時期尚早だった。おばちゃん臭い。

聖闘士星矢のアテナ様とか、クールビューティなライバルキャラによく使われていた色だ。
魔女っ子メグちゃんのライバルキャラみたいな感じ。
年をとるとメインの赤やピンクより青系のクールビューティが好きになってくるけど、
プライムローズでヒロインの子にそのカラーリングだけ使うのは、なんか違った。

ある意味、手塚先生は来たるべき90年代のアニメの方向性を模索していたのだ!と、
変な勘ぐりをするのも、また楽しからずや。
いつの時代でも子供は天真爛漫な赤系の女の子に入れ込み、
お兄さん世代はライバルの青系クールビューティに惚れ込んだりする。
じゃあいっそ、青系クールビューティーをヒロインにすればいいじゃない!となったのは、
たぶん90年代に入ってからのことじゃないかな。
その頃にはもう手塚先生はお亡くなりになっていて、
すでにアニメの神様ではなくなっていた。

今はもう24時間テレビでアニメを放送することもなくなっちゃったんだよな。
代わりに芸能人がマラソンを走って視聴率を稼いでいる。
走る人がいなくなったら、是非手塚作品のリバイバルとかやって欲しいところだ。
(クールビューティなプライムローズとか)
ま、無理か。

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