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2018年12月31日 (月)

「名人伝」 その3

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世の中にはずいぶん変わった人がいるもので、
金も要らなきゃ女もいらねぇ~わたしゃも少し、技を磨きたいと、
ひたすら己のこだわる分野に熱中したりする。

「趣味ですか」
と他人から聞かれると、
「いえ、人生です」
と答えたりする。
それで何か世の中の役に立つわけでもなく、生活費が稼げるわけでもなく、
時に世間から賞賛されることもあるけど、
当人はそれを鬱陶しがったりもする。
じゃあ、いったい何のためにそれやってるわけ?と、
大多数にはまったく理解ができないのだけど、
僕にだって理解ができない。

でも古来からそういう理解不能な人間は「スゴイ人」と敬われ、
「よくわからないけど、神聖な目的があるのだろう」
と生ぬるい目であたたかく見守られてきたのも事実で、
わからないなり、十重二十重に距離をおいて「尊敬」はされていた。

最近だと「オタク」という便利な言葉があるので、たいていそれにカテゴライズされる。

弓を射る技術にこだわり続ける師弟の姿は完全にオタクのそれで、
弟子が師匠を殺そうと企むのは、普通に考えれば「名誉のため」と思われそうだけど、
実はそう単純な話でもないのかもしれない。
技術を磨いて、それを一層の高みまで極めようとすれば、
同業者の存在ですら、磨いてすり減らそうとする、そういう衝動なのだろう。
オタクの攻撃性は、世間ではキショいものと鼻をつままれるけれど、
あれはあれで、道を究めようとする者のサガ、宿命のような気もする。

だから、殺してしまおうと思っていた師匠の存在であっても、
それは単純な憎しみではなくて、技術を向上させるための過程となる。
実際、師匠の方でも「殺されてたまるか」と考える一方で、
「こんな弓術に対抗できる俺すげぇ!」
となっているわけで、この心理はオタク度の高い人間ほど共感ができるものだろう。

つまり「名人伝」が好きな僕はオタクなのか……


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